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誹謗中傷のネット書き込みは、ストレス発散のために行われている

VNM編集部 生活

日本にインターネットが普及し始めたのは1995年頃のことと言われています。以降20年間で利用環境は向上し、利用者数も1億人を超えるようになりました。近年はSNSの普及でより一層身近なメディアになりつつあります。
その一方で、敷居が下がったことによって、非常識行為をして「炎上」するケースも続出。「ウソ」どころでは済まないような「デマ」や、真偽不明な情報、「ネットいじめ」のような現実社会とリンクした問題も日々起きています。これらは、インターネットにおける「匿名性」を悪用している書き込みによって引き起こされていることが多いかと思いますが、こうした悪意ある書き込みをしたことがある人はどれくらいいるのか、またどのような意図をもって書き込んでいるのか、今回は皆さんに伺ってみました。

ネット上では言いたい放題?

インターネットに関するアンケート

対象条件:日本全国のモニターさん
回答者数:1001人
(調査日:2015/1/8~2015/1/9)

【Q】インターネットにおいて、自分はどのあたりのレベルだと思いますか?

日本全国のモニターさん(n=1001)
インターネットにおいて、自分はどのあたりのレベルだと思いますか?

あくまでご自身でどう思っているか、という質問ですが、「上級者レベル」であると答えたのは9.2%、「中級者」が55.5%、「初心者」が35.3%となりました。男女別で比較すると、男性は「上級者」と回答する方が若干多く、女性は「初心者」と回答する方が多いという結果となりました。

悪意ある書き込みの経験者は全体の6%

【Q】インターネットの匿名性を利用して、悪口や誹謗中傷、意図的な嘘などをSNSやブログ、掲示板等に書き込んだことはありますか?

日本全国のモニターさん(n=1001)
悪口や誹謗中傷、意図的な嘘などをSNSやブログ、掲示板等に書き込んだことはありますか?

「ある」と回答した方は全体の6%となりました。インターネット上にはこうした悪意ある書き込みが溢れているように見えますが、決して多くの方がしているわけではない、ということが言えそうです。世代別に見ると、若い世代が少し高い割合ですが、それでも1割にもならない8%程度でした。
悪口や誹謗中傷、意図的な嘘などをSNSやブログ、掲示板等に書き込んだことはありますか?世代別

では、なぜそういった書き込みをするのか、経験のある方にその理由を伺いました。

【Q】そのような書き込みをするのは何故ですか?

書き込みの経験が「ある」と回答したモニターさん(n=63)
自由記述で回答をいただきましたが、2つのパターンに分けてみたいと思います。

ひとつは、自分の考えを書き込んでいるというパターン。

・以前勤めていた会社に対しての心情などを書き込みたい気持ちがあったので(40代・男性)
・かかりつけにしていた医療機関が突然態度を急変させて不信感を抱いたので(30代・女性)
・ある問題で、日本の政府の対応が相手国の居丈高な発言に対して、あまりにもおもねるような態度だったため、非常に腹が立った(50代・男性)
・自分の意見が世間でどう思われるか知りたかった(50代・男性)
・弱い立場の人間でも自由に制限なく発言できる場があるのはなによりも大事なこと(40代・男性)
・匿名性だからこそかける本音というものがある(30代・男性)

勤めていた会社、通っている病院などへの否定的な意見を表明したい場合、特定を恐れて匿名で書き込んでしまうというものです。同様に国や特定の企業・組織などに対する「思い」を書き込むときに匿名を利用するという方がこちらのパターンに該当します。

そしてもうひとつは、「書き込みをすること」自体が目的になっているパターンです。

・イライラしていたから(20代・女性)
・うさばらし(40代・男性)
・ストレス発散の場だから(50代・男性)
・個人情報を特定されないような書き込みをしたいから(50代・男性)
・面白いので(50代・男性)

こちらは、特段意見や思いがあるわけではなく、イライラやストレスを特定のターゲットに面白がってぶつける、まさに「誹謗中傷」に該当するパターンと言えそうです。

皆さんの回答を拝見していると、(自由記述なので正確な集計ではありませんが)およそ3割が前者、7割が後者といった割合かと思います。「悪意ある書き込み」には、経験などに基づいた上での「批判」「悪口」でなく、(ネット上の)周囲の盛り上がりに便乗してストレスを発散させるだけの「誹謗中傷」が多いことがわかりました。

インターネットは匿名の場ではない

インターネット上にはさまざまなコンテンツ、さまざまな意見があります。「匿名性」という性質のもと、日常とは異なる立ち位置で意見を表明したり議論を行ったりすることが可能な空間です。しかし、インターネット上における「匿名性」は、あくまでも表面的なものであり、実際はIPアドレス等で発信者の特定は容易なものです。殺害予告のような悪質な悪戯や、過剰な誹謗中傷などは摘発の対象となり得ます。ちょっとした「ストレス発散」のつもりが、人生を狂わせることにもなりかねません。
また、そのちょっとした「ストレス発散」のために、誹謗中傷された被害者は大きな傷を負うことになります。自由度の高いインターネットとはいえども、自分の発言には責任をもつことが必要ではないでしょうか。もしそういった誹謗中傷を行なっている方がこれを読んでいたら、一度考えなおしていただきたいと思います。

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格安ネットリサーチ
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