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NHKのインターネット利用世帯への受信料課金報道、反対が8割

NHKのインターネット利用世帯への受信料課金報道、反対が8割
VNM編集部 時事

先日、総務省がNHKの受信料制度の見直しをするという報道がありました。インターネット上での配信サービスなどが拡大することを踏まえて、受信料を徴収する対象を増やすことを検討しているというものでした。
この報道について、総務大臣は会見で「指摘のような事実はない」と否定をしていますが、同時に、同じようにテレビを持っていながら受信料を負担している人と負担していない人がいる不公平感は解消したいという問題意識は持っているということも述べていました。
受信料の問題や不祥事など、たびたびあり方が問われるNHK。ボイスノート会員の皆さんに考えを伺ってみました。

参考:今回はNHK受信料、テレビない世帯も ネット拡大で検討:日本経済新聞
   「NHK受信料をネットに拡大」報道に、高市総務大臣「何も決まっていない」 – AV Watch 

「公共放送」ってなんだろう?

まずは簡単にNHKについて整理してみましょう。
NHKの正式名称は「日本放送協会」。日本の放送法に基づいて設立された特殊法人です。国が運営する「国営放送」でも、広告収入で運営する「民間放送」でもなく、「公共放送」を行うために受信者によって支払われた受信料を元に運営されています。
NHKのサイトでは、「公共放送」とは営利を目的とせず、国家の統制からも自立して、公共の福祉のために行う放送であると定めています。
参考:NHKよくある質問集「公共放送とは何か」

また、その役割から、予算の承認や経営委員の任命などについては、国会が行ないます。これは、国会が国民の代表であるからであって、政府・国の意向を汲むいわゆる「国営放送」というわけではないとNHKのサイトにも書かれています。
参考:NHKよくある質問集「NHKとはどういう事業体なのか」

マジメなニュースだけが公共放送ではない!

NHKのあり方を定める放送法にて、NHKは「公共の福祉のために、あまねく日本全国において受信できるように豊かで、かつ、良い放送番組」を放送することが求められています。その使命を果たすために、多様なニーズに応え、報道、教育、教養、娯楽など、多様な分野の番組をバランスよく編成、制作しているそうです。
後述するアンケートにおいて、「くだらない娯楽番組などいらない」といった声がありましたが、くだらない娯楽番組も放送するし、歴史を紐解く教養番組も放送するし、子供向け番組も放送するのが「公共放送」だということです。
その点については誤解しがちなので、私たちも注意しなければならないですね。

受信料は…

「公共放送」を行うNHKは、徴収した受信料を元に運営されています。簡単にいうと「テレビのある世帯」はNHKと受信契約をして受信料を支払う義務があるとされています。
家にテレビが置いていなくても、ワンセグ機能のついた携帯電話やパソコンを使っている人は契約の対象になり得るとか、先述の通りインターネットが使える環境にある人からも受信料を徴収することになるのではないかとか、しばしば議論となることがあります。皆さんはどのように思われているのか、ボイスノート会員の皆さんに伺いました。

テレビに関するアンケート

【Q】NHKをどのくらいの頻度で観ていますか?

対象条件:テレビを持っているモニターさん 
回答者数:912人 (調査日:2015/3/25)
NHKをどのくらいの頻度で観ていますか?

今回のアンケートに回答した1002人のうちテレビを持っていると回答した91%の方を対象にNHKをどのくらいの頻度で観るか聞いたところ、「毎日」が過半数の55.7%となりました。一方で「まったく観ない」と答えた方も16.3%となりました。

【Q】NHKの受信料支払い義務が、インターネットの繋がる家庭にも発生するかもしれないという報道がありましたが、どう思いますか?

対象条件:日本全国のモニターさん 
回答者数:1002人 (調査日:2015/3/25)
NHKの受信料支払い義務が、インターネットの繋がる家庭にも発生するかもしれないという報道がありましたが、どう思いますか?

番組のネット配信について伺ったところ、「便利になるので良いと思う」と答えたのは全体の2割に留まりました。現在、インターネット上で配信されている過去の番組については「NHKオンデマンド」として、視聴する人が料金を支払うことで運営されています。
この方式のままで良いのではと回答した方が28%、「おかしいと思う」が51.4%。報道にあったインターネットが繋がる家庭への受信料支払い義務については、反対している方が約8割という結果となりました。

ひとりでも多くの人が便利になるように

2015年は日本の放送開始から90周年の節目の年でもあります。日本の放送の歴史はラジオの音声から始まりました。それがやがて白黒テレビに代わり、カラーテレビとなり、デジタル放送となり…長い歴史の中で、進化を遂げながら放送は続けられてきました。次の一手がインターネットを使ったものであるということは想像に難くありません。

先ほどの調査でもわかったように、多くの方がNHKを利用していますし、ネット配信が始まれば便利だと考えている人も少なくありません。ただ、便利になることと、「支払い義務が生じる」ことは別問題であり、心よく思わない人が大勢いることもまた調査でわかりました。
総務大臣は少なくとも現時点では否定をしていますし、すぐに受信料の仕組みが変わるというものではないとは思いますが、推移も含めてちゃんと見守る必要が私たちにもあるのではないでしょうか。
一方でNHKについては、放送される番組云々のみならず、その組織のあり方についても問題提起がなされています。国民からお金を集めている以上、応援できるような組織であってほしいものです。

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