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ドレスは白と金?青と黒?調査結果報告!「脳の勘違い」が原因?

ドレスは白と金?青と黒?調査結果報告!「脳の勘違い」が原因?
VNM編集部 時事

2015年2月の終わり、ある1枚の写真が世界中を騒がせました。写真に写っているのは光の当たったドレス。そのドレスが「白と金」に見えるのか「青と黒」に見えるのかで大きな議論となったのです。

今回ボイスノート会員の皆さんに、結局どっちに見えるんだ?という一斉調査を行ないました。果たして、どちらが多かったのでしょうか?

白と金か、青と黒か…

まずは、ご存知でない方もいるかと思いますので、その画像を見ていただきましょう。
ドレスは白と金?青と黒?調査結果報告!「脳の勘違い」が原因?
・tumblr(http://swiked.tumblr.com/post/112073818575/guys-please-help-me-is-this-dress-white-and)より

さて、あなたにはこのドレス、何色に見えたでしょうか?

【Q】このドレス、何色に見えますか?

対象条件:日本全国のモニターさん 
回答者数:926人 (調査日:2015/4/3)
このドレス、何色に見えますか?

今回の調査では「青と黒」に見えた人が6割、「白と金」に見えた人が4割という結果となりました。
実は、この画像が出回った後に、このドレスは「青と黒」で実際には出来ているものだということがわかっています。つまり6割の方は「正解」したということになるのですが、そもそもどうして人によって色の見え方が違ってしまうのでしょうか?

中には、はじめは「青と黒」に見えていたのに次に見た時には「白と金」に見えていたり、その逆だったりといった方もいるようです。うーん、不思議だ…

脳が勝手に勘違いしている?

ドレスの色が見る人によって異なるというこの現象、「色の恒常性」という人間の仕組みが原因ではないかと言われているそうです。

例えば、この画像を見てください。
校舎に夕陽
ちょっと懐かしさを覚える光景ですが、学校の校舎が夕焼けに染まっています。でも「夕焼けに染まる」という表現をしているにもかかわらず、私たちは、夕日があたっている壁も「白い」と認識出来ますよね?

これは脳内で、「この壁は白いはず」と見えているものを自動的に補正してくれているということなのです。簡単にいうと、これが「色の恒常性」というものです。
この現象がドレスの画像でも起こり、脳が勝手に「補正した」と勘違いしたせいで「白と金」に見える人と「青と黒」に見える人とがいるのではないか、ということなんだそうです。

立命館大学文学部で知覚心理学、錯視などの研究をされている北岡明佳教授がご自身のホームページで「色の恒常性」についてわかりやすい画像などを掲載されているので、ぜひご覧ください。

色の恒常性(北岡明佳の錯視のページ)

ちなみに北岡教授によると、この「色の恒常性」の仕組みでいくと、あのドレスは「本当は白と金のドレスなのに、背景が明るいから青と黒に見えてしまっている」というのが「正解」になるようです。でもドレス実物が「青と黒」なのでちょっとややこしいんだとか…
このドレスの件についても北岡教授のページに解説があるので、こちらも合わせてご覧ください。
色の錯視15(北岡明佳の錯視のページ)

人間の目や脳って本当に不思議ですよね。筆者は「トリックアート」が好きで、トリックアート美術館に行ってははしゃいで写真を撮りまくったりするのですが、どの作品もすっかりダマされてしまいます。自分では何の意識もしていないところで、目や脳が自動的に補正してくれているんだけど、そのせいで結果としてダマされてしまっているという。

その不思議さが今回、世界中を巻き込んでの大騒ぎになったというのも、また面白いですよね。

世代によって見え方が違う?

さて、今回のドレスの見え方についての調査ですが、何か特徴はないかと探していたところ、世代別に集計してみると面白いことが起こりました。

このドレス、何色に見えますか?世代別
20代以下では「青と黒」に見えていたのは49.2%であったのが、60代以上では74.5%となりました。30代は58%とやや多くなりましたが、40代は54.5%、50代は59.5%と少しずつ「青と黒」の割合が増えているように見えます。
世代が上がるにつれて「青と黒」に見える人の割合が多くなっていっているのです。

「世代とこの見え方とに何か関係はあるのか?」という点についても北岡教授に伺ったところ、この相関関係は「カイ二乗検定」という統計検定の結果、1%有意水準で相関があるという評価はしていただけましたが(年齢が上がると「青と黒」に見える割合が増える、という相関関係はほぼほぼ間違いなさそう、ということ)、
ではどうしてそういった相関関係があるのか、という点に関しては現時点では「謎な話」だそうです。
「年齢が上がると眼光学系の老化で青が見えにくくなるはずなのに、逆であるのは不思議」などが今後の考察のポイントになるだろう、ともコメントをいただきました。もしかすると、今回の調査が何か新たな発見のきっかけになってしまうのかも!?

いきなりのご相談にも対応いただいた北岡明佳教授、ありがとうございました!

参考:北岡明佳の錯視のページ

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