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オレオレ詐欺を通報して10万円!?詐欺撲滅キャンペーンを知ろう

オレオレ詐欺を通報して10万円!?詐欺撲滅キャンペーンを知ろう
VNM編集部 生活

「オレオレ詐欺」をはじめとした「特殊詐欺」の被害が減りません。

警察庁の発表によると、2014年における特殊詐欺の認知件数は1万3371件(前年比+11.4%)、被害総額は559億4354万円(同+14.3%)でした。
ともに過去最悪の被害で、認知件数は4年連続、被害総額は5年連続で増加しています。

新聞やテレビのニュースを見ていると、毎日どこかで特殊詐欺の被害が起きているようですが、先の数字から単純に計算した場合、平均1日で36件、約1億5000万円もの被害が出ていることになります。

参考:警察庁「平成26年の特殊詐欺認知・検挙状況等について」
   ※リンクを開くと直接pdfファイルが開きます。

増え続ける一方の被害。
警察や行政だけでなく、民間企業や消費者団体でも、詐欺撲滅に向けて注意を呼びかけるキャンペーンを行っていますが、必ずしも結果に結びついていないのが現状です。

ただ、実はかなりユニークなキャンペーンをいろいろと行っているのです。
既に終わったイベントでも、そういった取り組みを知ることで特殊詐欺への注意が出来るかもしれません。
というわけで今回は、警察など行った、または行っている「こんな方法が!」と思えるユニークな取り組みを紹介しましょう。

オレオレ詐欺を捕まえて、賞金をゲットしよう!?

特殊詐欺に気をつけて!注意喚起のユニークな取り組みをご紹介!

押収名簿から注意喚起

3年前から全国の警察で行っているのが、押収した名簿を利用した対策です。

各地の捜査現場で押収した名簿に載っている情報を、その情報にある住所を管轄する警察署に送付し、そこから直接注意を促すもので、所轄の警察官が個別に訪問したり、委託した民間企業からの電話をかけたり、手紙による注意喚起を行ったりすることで、被害の拡大防止につなげています。

押収した名簿には、一戸建てやマンションなど不動産を購入した人のリスト、株式やFX取引の経験者のリストなど高額所得の人や貯蓄がある人のリストの他、
セールスに弱い人のリスト、通称「かもデータ」と呼ばれる名簿もあるそうです。

犯罪者が、あの手この手でお金を巻き上げるターゲットを探していることがよく分かります。

参考:警察庁「平成25年度における捜査の過程で入手した名簿を活用した被害予防対策の実施について」
   ※リンクを開くと直接pdfファイルが開きます。

お笑いとコラボ動画を公開

ガラッと雰囲気が変わりますが、東京都消費総合生活センターが行ったのが、お笑い芸人とのコラボレーションです。

2014年12月に開催したイベントでは、「悪質商法」をテーマに、15組のお笑い芸人などがコントを制作。
その動画をインターネットで公開することにより、様々な詐欺行為があることを、楽しみながら知ることができるようになっていました。

イベントそのものは終了しましたが、動画は現在も観ることが出来ます。
騙してものを買わせる手口、タレントスカウトに見せかけた詐欺、何かにつけてお金を要求するやりとりなど、様々な悪質商法があるのが分かります。
参考:芸人ラボ2015年1月「悪質商法」 ※動画を観ることが出来ます
   東京都くらしWEB「お笑いで悪いヤツらをぶっとばせ!」※イベントレポート

電話をパンクさせる作戦

兵庫県警が行ったのが「集中架電作戦」と呼ばれるものです。

被害者や通報者などから得られた詐欺に使われている電話番号に、捜査員などが集中して電話をかけ続けるもので、犯罪者の重要なツールとなる電話を使えなくする方法です。

電話が犯罪に使われていると分かった場合、通常は電話事業者に対してサービス停止を求めるのですが、手続きに時間がかかるため、その間に新たな被害者が出る可能性があります。

兵庫県警の「集中架電作戦」は、そうした対策の隙間を埋める手段として、大きな効果が確認されています。

参考:兵庫県警が振り込め詐欺を激減させた秘策「電話回線パンク攻撃」とは?(日刊SPA!)

ニコニコ超会議に出展

2015年の4月に開催された「ニコニコ超会議2015」、ここに警視庁の「超ニコニコ交番」が初出展されました。

そこではオレオレ詐欺の疑似体験が出来ました。
疑似体験というのは、「電話が掛かってくる」体験ではなく、「電話を掛ける」体験。
用意された台本を元に、警察官の立ち会いのもと(!)、親にオレオレ詐欺の電話をするというものです。

結果、参加者の親には事前に「疑似体験である」ことを伝えた上で電話をしたにも関わらず、なんと約2割の親が間違った対応をしてしまったそうです。

オレオレ詐欺が、人の心理に付け込む悪質な手法であることが再確認されましたが、「失敗は成功のもと」と言うように、間違ってしまったことを自覚しておくことで、将来的な予防になると考えられます。
疑似体験の実施による成果は、十分にあったと言えるのではないでしょうか。

参考:警察官の前でオレオレ詐欺電話を体験…ニコニコ超会議・警視庁ブース(RBBTODAY)

詐欺犯を通報して、賞金10万円をもらおう!

今では少なくなりましたが、ひと頃のアメリカ開拓期をテーマにしたドラマや映画では、酒場の壁に賞金を書き込んだ似顔絵が貼り付けてありました。

警察庁日本の犯罪捜査においても2015年4月から、特殊詐欺を対象とした犯罪の通報でも、情報提供者に警察から「情報料」として賞金が支払われることになりました。
従来は人身売買や少年少女に対する犯罪、組織的な暴力団などが関わる犯罪がその対象でしたが、特殊詐欺の被害拡大を防ぐ目的で、新たに追加されました。

警察庁が設置した「匿名通報ダイヤル」などから警察へ通報したことにより犯人が逮捕されるなどすると、最高で10万円の賞金(情報料)が支給されます。
1件につき最高10万円なので、どんどん通報して、2件なら…、3件なら…と考えたくなりますが、それは獲らぬ狸の皮算用でしょうか。

参考:警察庁「匿名通報ダイヤル」

いかがでしょうか?
直接、犯罪者に圧力となるもの、間接的に犯罪を減らすものなど、対策にもいろいろありますが、犯罪被害を減らすためにも、できることは何でもして欲しいものです。

逆に言えば、こういった対策やキャンペーンを多く行っているにも関わらず詐欺の被害は増える一方ということは、いかに自分たちが無防備であるかを思い知らされます。
怪しい電話や郵便などには、くれぐれも気をつけましょう!

【Q】こうした「特殊詐欺」について、そういった電話や郵便が自分宛てに来たら、どうなると思いますか?

にオレオレ詐欺に関するアンケート

 対象条件:日本全国のモニターさん
 回答者数:1000人 (調査日:2015/5/26)

自分にそういった電話や郵便が来ても、騙されない 32.9%
慌てるかもしれないが、お金を振り込んだり渡したりする前に気づく 23.0%
・相手に上手く乗せられたら騙されてしまうかもしれない 9.5%
そもそも自分がターゲットになることはないと思う 34.6%

 「騙されない」「振り込む前に気づく」「自分がターゲットになることはない」という回答が合わせて9割を超える結果になりました。
しかし、記事中にあった「疑似体験」の結果を見るとこの9割の皆さんに「頼もしい!」とは言いがたいですよね。
むしろ、「自分は大丈夫」と思っている人ほど危ないかもしれません…。くれぐれも気をつけてくださいね。

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