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マタニティマーク誕生から約10年、妊婦さんは救われているのか?

マタニティマーク誕生から約10年、妊婦さんは救われているのか?
VNM編集部 育児

マタニティマークが作られたのが2006年。
もうすぐ10年になろうとしていますが、なかなかその認知度が向上していないのが現状のようです。
今回は、ボイスノート会員1000人に実施したアンケートをもとに、マタニティマーク、そして妊産婦に対する周囲の見方について考えてみました。

マタニティマーク「知らない」が過半数超

マタニティマーク
厚生労働省HPによると、マタニティマークとは「妊産婦が交通機関等を利用する際に身につけ、周囲が妊産婦への配慮を示しやすくするもの。妊産婦にやさしい環境づくりを推進するもの」とあります。

今回のアンケートの集計結果によると「マタニティマーク」を知っていた人は378人、見たことはあるが「マタニティマーク」とは知らなかった人が119人、知らなかった人は503人となりました。
回答者の内訳が、男性の50・60代が多かったことも影響はしているかもしれませんが、来年で10年を迎えるマークであるにもかかわらず半数以上が知らないということに、筆者は子どもを持つ女性としてちょっと残念な気持ちになりました。

【Q】「マタニティマーク」を知っていますか?

マタニティマークに関するアンケート

 対象条件:日本全国のモニターさん
 回答者数:1000人 (男性652人、女性348人 調査日:2015/5/19)

「マタニティマーク」を知っていますか?
 ※厚生労働省ホームページのマタニティマークについての解説ページへのリンクを貼った上で回答していただきました。

参考:マタニティマークについて(厚生労働省)

マタニティマークの認知度は上がらない理由は?

では、なぜ認知度がそこまで上がらないのでしょう。
マタニティマークのキーホルダーは、自治体によっては母子手帳交付時に一緒に渡したり、JR東日本などのように妊婦を対象に無料配布したりしている鉄道会社もあります。

ただ、もちろん身につけるかつけないかは個人の自由で「義務」ではありません。
少子化と言われて久しい今、妊産婦と接する機会がそもそも少なく、また普及を推進するにも企業が積極的にマタニティマークを掲げるメリットもそうないのが現実なのかもしれません。

さらに、「マタニティマークを付けていたらお腹をわざと押された」という心無い人からの嫌がらせを受けたという人の声や、「妊娠したくてもできない人に配慮が足りない」などの意見も聞こえ、身につけるかどうか迷ってしまうという人も多いのではないでしょうか。

参考:マタニティマークのご案内(JR東日本)
   マタニティマークは付けちゃダメ!?蹴られたりお腹を押されたりするとか(M3Q)
   マタニティマークって危険ですか?(発言小町)

マタニティマークは「席譲って」のアピール!?

もう一問、「自分、或いは自分のパートナーや家族が妊娠したら、マタニティマークを身に付ける(または身につけて欲しい)と思いますか?」という質問を実施しました。
身に付ける(または身につけて欲しい)という人は全体の約6割、身に付けない(または身につけて欲しくない)は約4割という結果でした。

身につける理由として多かったのは、

「万が一具合が悪くなった時に妊婦であることに気付いてほしいから」

というもの。

一方で「身に付けたくない(身に付けてほしくない)」理由としては、

「周りにアピールしているようで嫌」
「席を譲ることを当然と思っていると思われそう」

などという理由も挙げられていました。

また周囲の声として

「妊娠は病気や怪我ではないから特別扱いは不要」

とする声も複数ありました。

もちろん、これがすべての声ではありませんが、これらの回答からマタニティマークや妊産婦への理解がなかなか浸透しない一因がある気がしました…。

【Q】自分、或いは自分のパートナーや家族が妊娠したら、マタニティマークを身に付ける(または身につけて欲しい)と思いますか?

自分、或いは自分のパートナーや家族が妊娠したら、マタニティマークを身に付ける(または身につけて欲しい)と思いますか?

子どもの頃に妊産婦についての教育をしたらどうか

「妊産婦」についてどれだけの人が本当のところを知っているのでしょう。
女性である筆者自身、学校で習った記憶はありません。
妊娠し、当事者となって身をもってその大変さを知ることとなりました。
妊娠初期の悪阻はひどい車酔いのような状態だったにもかかわらず家事や仕事を通常通り求められ、もちろん仕事をしている人は通勤時のラッシュにも耐えなければなりません。

ひどい人は毎日嘔吐したり、ほとんど食べられず入院したりする人もいます。
お腹が大きくなれば胃が押し上げられ、後期には約10㎏も増えた体重を支えながら、歩いただけでの動悸や目眩、慢性的な疲労感や寝不足に悩まされます。
もちろん症状や状態は人それぞれ異なりますが、何しろ心臓をはじめ、体も臓器も2人前なのです。
あちこちに負担がかからないわけがありません。

そして無事出産しても、悪露と呼ばれる出血がしばらく続き、子宮収縮の痛みと戦いながら24時間体制の授乳・育児をします。

子どもを持つかどうかの選択は人それぞれ違います。
もちろん持ちたくても持てない人もいます。
ただ、妊娠してから学ぶのではなく、男女ともに子どもの頃から知識として学んでおくことはとても大切なことではないでしょうか。

例え自分とは無関係なことでも、少なくとも未知の世界ではなくなります。
相手の状態を知ることで、マタニティマークへの感じ方も変わるのではないかと思いますがいかがでしょうか?

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