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ライスミルクにレトルト、冷凍食品、お米ちゃんと食べてますか?

ライスミルクにレトルト、冷凍食品…お米、ちゃんと食べてますか?
VNM編集部 生活

お米、食べてますか?減少する米の生産量と消費量

「日本人の主食は?」と聞かれれば、迷わず「米」と答えられることでしょう。
でも、皆さんはどれだけお米を食べていますか?
実はお米の生産量も消費量も、以前と比較して随分減っているんです。

ピークは1970年頃で、約1400万トンが生産され、1人当たり1年間で約120キロのお米を食べていました。
現在の生産量は約900万トン、1人が1年に食べる量は約60キロです。

減った理由は、お米以外の食べ物を食べることが増えたからです。
主食としてパン、麺類、パスタ、シリアルなどの消費が増え、食事もご飯をドーンと食べる形から、おかずをいろいろ食べる形に変化しています。
さらに日本酒、餅、菓子など、米を原材料とするものの消費が減りつつあるのも一因です。

そこで最近は、お米を使った新しいタイプの商品が作られています。
自分で炊くだけじゃない、さまざまな商品を今回はご紹介します。

参考:米の消費に関する動向(農林水産省)
   ※PDFが開きます。

増えているパック米飯

「チンするご飯」などと呼ばれる「パック米飯(包装米飯)」や「レトルト米飯」は使ったことはありますか?
先に「お米は生産や消費が減っている」と書きましたが、全国包装米飯協会の発表によると、包装米飯の生産量は、1994年に約3万3000トンだったものが、2013年には約15万8000トンと、この20年でなんと4倍以上に増えています。

パック米飯やレトルト米飯の最大の利点は、温めるだけで手軽に食べられることです。
白米だけでなく、おかゆに玄米に雑穀米、さらには具材や味付けのある商品も販売されています。

もちろんお米に比べて、値段的には割高になってしまいますが、お米から炊く時間や、炊飯器を洗う手間を考えれば、十分つり合いが取れるはずです。
かつて「玄関開けたら2分でごはん」というCMがありましたが、その通り、例えば一人暮らしで帰ったらすぐごはんを食べたい!という方にはピッタリです。

参考:包装米飯生産量(全国包装米飯協会)

侮れない冷凍食品のご飯もの

包装米飯に手軽さで負けないのが冷凍食品のご飯もの。
おにぎり、ピラフ、チャーハン、チキンライス、ドリア、炊き込みご飯など、これもいろんな商品が登場しています。

これらは電子レンジで温めるだけでも食べられますが、チャーハンやピラフなどはフライパンを使うことで、よりおいしく食べられます。
さらにお弁当用として、自然解凍するだけで食べられるご飯ものの冷凍食品も販売されています。
まさに技術の進歩に驚かされます。

各メーカーが工夫を凝らしている冷凍食品のご飯もので、特にお勧めしたいのがおにぎりです。

ニチレイは定番中の定番である焼きおにぎりに注力しています。
JTグループのテーブルマークは「朝食べる」シリーズとして「鮭と野沢菜の焼おにぎり」など混ぜご飯おにぎりをプッシュ。
日清食品は自社のカップヌードルやチキンラーメン、どん兵衛など人気のインスタント麺とコラボレーションしたおにぎりを展開しています。

米粉の可能性を考える

米粉は、文字通りお米を粉にしたもので「こめこ」「べいふん」などと呼ばれており、原料や品質などの違いにより、新粉(しんこ)、白玉粉(しらたまこ)などの種類があります。
あんみつなどに入れた白玉の、つるっとした食感が好きな人も多いでしょう。

お団子やせんべいなどお菓子として使われることの多い米粉ですが、小麦と比較して割高なことや加工が難しい面もあり、これまではあまり消費が伸びませんでした。
しかし世界の穀物需要がひっ迫し、小麦の値段が上がったこと、減り続けるお米の消費を拡大させる目的ができたこと、技術の進歩が進んでパンや麺への加工が容易になったことで、最近は米粉に注目が集まっています。

輸入が多い小麦よりも、国産で賄える米を原料とした米粉パンは、食料自給率を上げることにも一役買っています。
特に米どころの自治体では、学校給食に米粉パンを導入するなどして、米粉の消費拡大に努めています。

参考:「米粉倶楽部」ホームページ

ライスミルクを飲んでみよう

パンの次はミルクです。
皆さんは「ライスミルク」をご存じでしょうか?

ライスミルク現物
牛乳のような白っぽい飲み物であることから「ライスミルク」、そして牛乳、豆乳に続く、第3のミルクとも呼ばれています。

漢字では「牛乳」「豆乳」とくるので、ここは「米乳」の字を充ててみました。
読み方は「こめにゅう」「まいにゅう」「べいにゅう」「よねにゅう」くらいでしょうから、「ぎゅうにゅう」「とうにゅう」に似た語感で「べいにゅう(べーにゅう)」はいかがでしょうか。

ライスミルクは、これまで外国製品がほとんどで、国産では小規模なメーカーの精算・販売ばかりでした。
しかし国内大手メーカーとして初めて、キッコーマンが2015年5月から「玄米でつくったライスミルク」を発売しています。

「森永や明治じゃなくて、キッコーマン?」と不思議がる人も多そうです。
確かにキッコーマンと言えば、しょう油のイメージが強いですね。
でもしょう油の原料は大豆、そしてキッコーマンは米を原料としたみりんなども手掛けています。
つまり同社は、穀物のスペシャリスト企業です。

同社のホームページでも「国産玄米の使用」「国内で製造」「砂糖、塩、油は使わない」のこだわりと、「みりんづくりの技術を応用」して、ライスミルクを製造したと説明しています。

ただし気になるのは値段です。
缶入り190ミリリットル(コーヒーのショート缶)で、希望小売価格は1本200円。
スーパーなどでは180円くらいで売っていますが、それでも牛乳なら1リットルパックが買える値段。

豆乳は、1本100円前後で販売されています。
例えばその辺りまで価格が下げるのであれば、普及にも弾みがつくのではないでしょうか?

ちなみに気になるライスミルクの味は…ほんのり甘い牛乳のような感じ、といったところでしょうか。

参考:キッコーマン「玄米でつくったライスミルク」ページ

お米は、日本でほぼ100%生産されている数少ない商品の1つで、長年主食として食べてきました。
それだけに生産量や消費量が減少し続けている現況は、どこか悲しいものがあります。

無理やり口に詰め込む必要はありませんが、少しでもお米を食べる機会を増やしてみてはいかがですか?

【Q】お米から作られた「ライスミルク」という飲み物を飲んだことはありますか?

お米に関するアンケート

 対象条件:日本全国のモニターさん
 回答者数:1000人 (調査日:2015/6/10)

お米から作られた「ライスミルク」という飲み物を飲んだことはありますか?

記事中に出てきた「ライスミルク」、「よく飲んでいる」「飲んだことがある」と回答したのは合わせてわずか9.1%となりました。
「知らなかった」という方が76.7%と圧倒的。担当もこの記事で初めて知りました。
どんな味なんだろう、気になりますね!
ちょっとまだ高いものではあるようですが、一度試してみたいと思います!

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