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ビリギャルもハマった!? 参考書並みに詳しい学習まんがでお勉強!

VNM編集部 時事

あの『ビリギャル』も『ドラゴン桜』の生徒たちも、学習まんがを読んで成績が上がった!

2014年話題となった本のひとつに、『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話』(坪田信貴、KADOKAWA)があります。
『ビリギャル』のタイトルで2015年、映画化もされました。
この本と映画の影響で、このところ「学習まんが」に注目が集まっているのです。

映画では有村架純が演じたさやかは、「聖徳太子」を「せいとくたこ」と読むくらい全く日本史を理解していなかったのですが(こう読んだのは実話だそうです)、そこで先生が「学習まんが」を読ませ、それをきっかけにさやかの日本史の成績が上がっていくのです。

『ビリギャル』以前にも、テレビドラマ化されたまんが『ドラゴン桜』(三田紀房、講談社)や、こちらも大学受験をテーマとしたまんが『受験の帝王』(志名坂高次、講談社)などでも、学習まんがの有用性が描かれていました。

特に「日本の歴史」など、学生の頃に学習まんがを読んだことがある方もいるかと思いますが、今回はそんな、今また熱い学習まんがを分野別に紹介しましょう。

参考:「日本の歴史」学習まんが活況(読売新聞)

4つに分けられる学習まんが

学習まんがといえば、先にご紹介したような「歴史モノ」をまず思い浮かべるのではないでしょうか?
しかし、歴史以外にもいろんな分野で「学習まんが」は作られているのです。

1.歴史をまんがに

まずは歴史です。
小学館、学研、集英社、中央公論社など大手出版社を中心に、いくつも発行されているのが、日本や世界の歴史をテーマとしたまんがです。

長い歴史を取り扱うために、10冊、20冊のシリーズになっているものが多く、毎月1冊のような形で数年に渡って刊行されたり、時期を置いてリニューアルされたりと、息の長い商品になっています。

地域の図書館や学校の図書室では、どこかの出版社の歴史まんがシリーズを置いているところが多く、本を読むのが苦手な子供にも、人気の本となっています。

参考:学習まんが はじめての日本の歴史(小学館)

2.一般的な知識をまんがに

幅広い知識や教養をテーマにしたまんがもあります。

こちらも多くの出版社から発行されているのですが、その中でも幅広い世代に知られているのが、学研のロングセラー「ひみつシリーズ」でしょう。

『宇宙のひみつ』『動物のひみつ』『お金と切手のひみつ』のように、1つないしは2つ程度の対象を、まんがで分かりやすく説明したもので、現在は『新ひみつシリーズ』や『まんがでよくわかるシリーズ(図書館専用)』などにも展開しています。

その他には、科目別に分かれた『学習まんがシリーズ』(小学館)、『なぜなぜ理科学習まんが』(集英社)などがあります。

参考:学研まんが新ひみつシリーズ

3.人物をまんがに

小説の形での伝記は昔からありましたが、そうした伝記が残されるような偉人をまんがにしたものもあります。
こちらも大手出版社の集英社や小学館などから、シリーズとして発売されています。

興味深いのは、いわゆる歴史上の人物ばかりでなく、スティーブ・ジョブズ、オードリー・ヘップバーン、キング牧師、ロバート・キャパ、手塚治虫、松下幸之助ら、近代以降、むしろ現代に属する人物も描いていることです。

タイトルこそ『週刊マンガ日本史』でしたが、朝日新聞出版が発行したこの分冊百科では、毎回、1人(白虎隊、ひめゆり学徒隊など1人ではなく複数人のことも)の人物に絞って、まんが化しています。

参考:週刊 マンガ日本史 改訂版(朝日新聞出版)

4.結果的に役立つまんが

これまでの3つは、最初から教育的な目的を含めて制作されたいわゆる「学習まんが」ですが、そうした目的がなくても、読むことで結果として知識や教養を増やすようなまんがもたくさんあります。

例えば、源氏物語を土台にした『あさきゆめみし』(大和和紀)、戦国時代の茶人、古田織部を主人公にした『へうげもの』(山田芳裕)、農業大学の日常を描いた『もやしもん』(石川雅之)、クラッシック音楽が多数登場する『のだめカンタービレ』(二ノ宮知子)などです。

これらはテーマもジャンルも様々ですが、まんがを読むことで、その中に取り上げられている事柄や、周辺知識を得られるようになっています。

参考:へうげもの(講談社)

まんが的な演出には注意

受験や勉強に役立つ学習まんがですが、注意するべき点があります。
それはまんがならではの表現や演出です。

特に4番目に紹介した「結果的に役立つまんが」は、決して教科書ではなくてあくまで娯楽作品なので、誇張した表現や、意図的な省略がなされている場合があります。
そうした内容があることを踏まえて、事実を補足するもの、もしくは本格的な知識への手がかりとして、まんがを捉えた方が良いでしょう。

また歴史まんがや人物まんがも同様です。
「学習まんが」と打っているだけあって娯楽作品程ではないにせよ、それでもまんが的な表現が少なからず用いられることで、読み手に勘違いさせてしまうことが皆無ではありません。

一番大きな点を挙げれば、登場人物が現代の口語を使っていることでしょう。
もちろんそんな話し方をしているわけはありませんし、当時、存在しなかったであろう表現が使われていることもあります。

たたそうした点があっても、まんがとなっていることで取り組みやすいのは間違いありません。
受験するなど何かの理由のため、というわけではなく、教養を深めるために、興味のある分野の学習まんがを読んでみるというのはいかがですか?

【Q】まんがを使って学習することについて、賛成ですか?反対ですか?

学習漫画に関するアンケート
 対象条件:日本全国のモニターさん
 回答者数:1000人(調査日:2015/6/18)

学習まんがを使って学習することについて賛成?反対?

世代別、そして「学習まんがを読んだことがあるかないか」で集計した結果が上のグラフです。
若い世代ほど賛成が多く、また学習まんがを読んだことがある方のほうが賛成が多いという結果となりました。
若い人は、いわゆる「学習まんが」だけでなく、記事中にもありましたが歴史や音楽などをテーマにした作品にも多く触れているため、受け入れやすいのではないでしょうか。
反対した方たちの中には「まんがで読むと、そのイラストや描き方のイメージが強くなってしまう」というものがありました。
読み物としての「誇張」があることを十分に理解した上で読ませるようにするのが良さそうですね。

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