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選挙権18歳に引き下げ。大人と子供の年齢の境目はいくつ?

選挙権18歳引き下げで考える、大人と子供の年齢の境目はいくつ?
VNM編集部 時事

選挙で投票が出来る18歳は、大人?子供?

選挙権が得られる年齢を20歳から18歳へ引き下げる公職選挙法の改正案が、衆議院と参議院で可決され、6月19日に公布されました。

公布から1年後の施行となっているため、来年夏に行われる予定の参議院議員選挙で、初めて18歳の選挙権が行使される見通しです。

参考:産経ニュース「『18歳選挙権』公布 施行は来年6月19日」

これまで日本では、20歳から選挙権が与えられる上、喫煙や飲酒が可能になることから、20歳が大人と子供を分ける境界となっていました。

しかし今回、諸外国に合わせて投票できる年齢が引き下げられたことで、他の年齢の区切りを定めたものに影響を与えそうです。
そこで年齢の区分を定めているいくつかの法律を挙げてみましょう。

結婚は男性18歳、女性16歳から

結婚(婚姻)できる年齢は、民法731条で「男は、十八歳に、女は、十六歳にならなければ、婚姻をすることができない」と決められています。

男女で2歳差があるのは、旧民法で男性は満17歳、女性は満15歳にならなければ結婚できないと定められていたことによるもので、戦後に誕生した新たな民法でもこれを踏襲した形です。

日本と同様に、女性の婚姻可能年齢が男性より低い国がありますが(例えば中国は男性が22歳、女性が20歳から)、先進国などでは男女一緒の年齢が定められているところが多いことから、日本でも男女ともに18歳にしようとする動きがあります。

参考:在中国日本国大使館「日本人と中国人の婚姻手続き及び中国人配偶者が訪日するための査証取得手続きについて」
   時事ドットコム「女性の結婚年齢18歳に=自民提言」

免許はバイクなら16歳から

普通自動車や一級小型船舶操縦士の免許などは18歳からですが、オートバイや二級小型船舶操縦士の免許などは16歳から取得可能です。

また、例えばバスやタクシーのようにお客さんを乗せて走るには、第二種運転免許が必要で、これは基本的に21歳からとなっています。

会社経営は20歳

単にお金を稼ぐだけであれば、スマートフォンのアプリを作ったり、LINEのスタンプを作ったりして、収入を得ている小学生もいるのではないでしょうか。

ただし自身の判断で契約などを結ぶにあたっては、20歳以上が1つの条件になっています。
これは民法5条「未成年者が法律行為をするには、その法定代理人の同意を得なければならない」によるものです。
その「未成年者」については、民法4条「年齢二十歳をもって、成年とする」で定められています。

それとは別に、株式会社などを立ち上げるには、印鑑登録をしなくてはいけません。これは各地の条例で満15歳未満はできないよう定められていますので、実質的に15歳が1つの区切りになりそうです。

そうした意味で、未成年でも経営者や会社役員になることは可能ですが、先の民法5条にあるように、保護者が何らかの形で関与する必要がある未成年者を独立した経営者や会社役員と認識できるかと言えば難しいところでしょう。

やはり会社経営が「ちゃんと」出来るのは20歳から、と考えた方が良さそうです。

参考:東京都渋谷区印鑑条例(年齢制限は第三条)

酒とタバコは20歳から

飲酒と喫煙に関しては、未成年者飲酒禁止法と未成年者喫煙禁止法によって、それぞれ20歳からと決められています。

これらの法律では、未成年者がお酒を飲んだり、タバコを吸ったりするだけでなく、未成年者に対してお酒やタバコを売ったり勧めたりする行為も違法となり、罪に問われる可能性があります。

2014年7月、東京・新宿で起きた大学生サークルメンバーによる泥酔騒動を覚えている人もいるでしょう。
また「喫煙により○○高校が出場停止」などのニュースを度々見聞きするように、未成年者の飲酒や喫煙の話題は事欠きません。

飲酒や喫煙における危険性の周知だけでなく、今以上の厳罰化が必要なのかもしれません。

参考:国税庁「未成年者の飲酒防止の推進」
   東京都「未成年者の喫煙防止」

年齢だけでなく内面も…

今回の公職選挙法の改正では、投票できる年齢こそ18歳に引き下げられましたが、政治家として立候補する年齢(被選挙権)は変わりませんでした。

衆議院議員や各地の議員、市長や区長、村長は25歳以上、参議院議員や都道府県知事は30歳以上が条件となっているため、こちらも1つの境界とみることができそうです。

いずれにしても年齢は1つの目安でしかありません。医学的、精神学的な「アダルトチルドレン」の言葉ができて随分経ちますし、そこまで行かなくても子供っぽい考え方や言動をする大人が、少なからずいることも事実です。

年齢とともに内面を充実させてこそ、大人になれるのでしょう。

【Q】選挙権が与えられる年齢が「18歳以上」に引き下げられましたが、「大人と子供の境界」となる年齢はいくつが妥当だと思いますか?

年齢に関するアンケート
 対象条件:日本全国のモニターさん
 回答者数:1000人(調査日:2015/7/3)

「大人と子供の境界」となる年齢はいくつが妥当だと思いますか?

現在法律上「大人=成人」は20歳となっていますが、選挙権の引き下げを踏まえると何歳から大人とされるのが妥当でしょうか?
1000人のボイスノート会員の皆さんに調査したところ、現行の20歳(31.6%)を18歳が38.6%で上回る結果となりました。
選挙に参加する=国の政治に携わるという時点で大人であるべき、という回答が多かったようです。

ちなみに、その理由や「大人と子供の違い」についてフリーアンサーで伺ったところ、「社会的責任があるのが大人」「責任を取れるのが大人」と「責任」という言葉が多く見受けられました。

「責任」ってどうやったら取れるんでしょうね?それがよくわからないまま歳を重ねてきた人はまだ「子供」なのでしょうか…。

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