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熱中症予防の対策。温度湿度管理と水分補給をしっかりと!

熱中症にならないための対策。温度湿度管理と水分補給をしっかりと!
VNM編集部 季節

増える真夏日。増える熱中症。対策は大丈夫?

「今年の夏は暑い!」
こんな言葉を毎年のように聞いています。
最高気温が30度以上になるのが真夏日、35度以上となれば猛暑日ですが、いずれも毎年、徐々に増えているんだとか。

夏にかぎらず、5月にも全国的に真夏日となる日があるほど。
地球温暖化についてはいろいろな説が言われていますが、実感としては温暖化が進行しているような印象です。

必然的に熱中症になる人も増えています。

朝日新聞の記事によると、2012年までの45年間で1万1087人の人が熱中症で亡くなっているのだとか。
その45年のうち、ここ20年では毎年平均500人近い人が亡くなっているともあり、もはや不注意だけで済ませられる問題ではなくなっています。

参考:熱中症 暑さ、甘く見るな(朝日新聞デジタル)

先ほど5月に暑かったことを書きましたが、消防庁の発表によると、2015年5月末の1週間に全国で1259人の熱中症患者が緊急搬送されました。

毎年緊急搬送される熱中症患者は4~5万人で、そのほとんどが7・8月に多いのですが(6月から猛暑で患者が増える年もありますが)、5月末の1週間で1000人を超える患者が搬送されたのは、まれに見る異常な事態と言えるかもしれません。

真夏の時期はもちろんのこと、早い段階からそうした状況が当たり前に起こり得るとして、注意する必要があります。
今回は、少しでも熱中症になることを避けられる予防策を紹介しましょう。

参考:熱中症情報(総務省消防庁)

熱中症予防のポイント

熱中症予防のポイントは大きく、
「温度・湿度への注意」
「水分補給」
「こまめな体調管理」
の3つに分かれます。
ひとつずつ内容を確認していきましょう。

温度・湿度に注意

屋外にいる際に直射日光を避けたり、熱のこもりにくい服装を選んだりすることはもちろん重要ですが、より注意すべきなのは屋内にいる時です。

日射病と異なり、屋外だけでなく、室内で熱中症になる人もたくさんいます。
むしろ「部屋にいるから」「陽が当たっていないから」と、油断しがちな屋内こそ注意したいものです。

電気代の節約や、震災以降の節電意識などで、エアコンやクーラー、扇風機などの使用を控えている人もいるでしょう。
しかし、そのせいで自分が熱中症に罹ってしまっては節約・節電は何の意味もありません。

28度を1つの目安として、それを超えた場合には適度にエアコンなどを使って、室内の気温を下げるようにしましょう。

湿度も肝心です。
温度が高くなくても湿度が高いと、体から水分が失われてしまいます。
次の「水分の補給」にもつながりますが、湿度のチェックも心がけましょう。

最近では比較的安価に温湿度計も手に入ります。
部屋の見やすいところに置いておくのも良いかもしれません。

水分の補給

熱中症予防で取り組みやすいのが水分補給です。

ひと頃はスポーツをする時に「疲れやすいから水を飲むな」などと言われたことがありました。
しかし現在は、それが医学的に根拠のないことが認められ、適度に水分を取ることが推奨されています。

熱中症の予防でも水分の補給は肝心です。
喉が渇いたと感じた時は、すぐに水分を取りましょう。
またそう感じなくても、一定のペースで水分を取るようにしましょう。

熱中症の緊急搬送では、約3割が夜間に起きています。
これは夜間における室温の対策と水分補給が難しいことが原因と考えられています。

気温が高い夜には、寝る前にコップ1杯の水分を取るようにしたいものです。

ちなみに、アルコールは逆効果。
身体の水分を奪われてしまいます。
ビールの美味しい季節でもありますが、アルコールの摂り過ぎには注意して、飲み過ぎた夜は水を多めに飲んで休むように気をつけましょう。

こまめな体調管理

以上の2点を注意しておけば、熱中症になる可能性は随分と低くなるのですが、
それでも寝不足だったり、食欲がなかったりすると、抵抗力が弱まり熱中症になりやすいです。
そうした場合には、いつも以上にこまめな体調管理を心がけましょう。

また、暑さを感じにくい高齢者や、汗をかく機能が未発達の子供は、より熱中症になりやすい危険性があります。
周囲の人や大人が気を配ることで、熱中症になるのを予防しましょう。

消防庁の作成しているリーフレットがわかりやすいので、ぜひ一読をオススメします。

参考:総務省消防庁「熱中症予防対策リーフレット」
   ※クリックすると直接PDFが開きます。

熱中症になってしまったら

熱中症になった場合には、早急な対処が重要です。

熱中症は、症状により重症度が異なります。
めまい、立ちくらみ、頭痛、大量の汗など軽度の熱中症であれば、涼しい場所に移動し(移動させて)、体を冷やすとともに、水分補給をしましょう。

呼びかけにちゃんと応じないなどの意識障害や、歩くことすらままならないほどの運動障害といった症状の場合は、すぐに医療機関を受診させるか、緊急搬送を依頼してください。

熱中症情報を活用しよう

環境省では「熱中症予防情報サイト」を設置し、熱中症を注意する「暑さ指数」を見やすく掲示するなど、注意喚起に努めています。

熱中症予防情報サイト(環境省)
http://www.wbgt.env.go.jp/
熱中症予防情報サイト(環境省)

またスマートフォンのアプリでも、熱中症の危険性を知らせたり、対応を紹介したりするアプリがたくさん作られています。

あなたの街の熱中症予防例えば、「あなたの街の熱中症予防」というアプリ。
 
NTTドコモが基地局などに設置したセンサーで気象情報を測定、蓄積する「環境センサーネットワーク」というシステムを運用しているのですが、そこで得られた気象情報を基に、熱中症危険度を教えてくれるアプリです。



あなたの街の熱中症予防 2自分の設定した地点(3つまで登録できます)の気温や湿度、それに基づいた熱中症の危険度がトップ画面で確認できる他、天気予報や5分毎に更新される雨雲レーダーなどを見ることが出来ます。



あなたの街の熱中症予防 3また、設定しておけば、熱中症危険度が高くなった時や降雨予報が出た場合に通知してくれる機能もあります。



無料で使えるアプリなので、インストールして通知の設定をしておくだけでもいざという時の熱中症予防に繋がるかもしれません。

AppStore(iOS):あなたの街の熱中症予防
Googleplay(Android):あなたの街の熱中症予防
※NTTドコモの作成しているアプリですが、他社のケータイでももちろん利用可能です。

こうした情報ツールを活用することで、少しでも熱中症の被害を防ぎたいものです。

熱中症により救急搬送されるのは高齢者や子供が多いというのは確かですが、その間18歳から65歳の方たちも熱中症に罹らないというわけでは決してありません。
(消防庁の調査では65歳以上の高齢者が約46%、18歳未満が約13%、残り40%が18歳以上65歳未満の成人です。)

少しでも体調に異変を感じたら無理はせず、適度の休憩や水分補給を行うことを忘れないようにしましょう。

【Q】「熱中症対策」として意識的に行っているものを選んでください。(複数回答可)

熱中症に関するアンケート
 対象条件:日本全国のモニターさん
 回答者数:1000人(調査日:2015/7/10)

「熱中症対策」として意識的に行っているものを選んでください。

ボイスノート会員1000人の方に、ご自身で行っている熱中症対策について調査を行いました。
最も多かったのは「水分補給」ですが、それでも61.9%。
「エアコンや扇風機を我慢せず利用する」はたった29.3%に留まりました。

既にこの記事を編集している2015年7月前半の時点でも、熱中症による死者が出ていることが報道されています。
「自分は大丈夫」と油断することなく、出来うる限りの対策を心がけましょう!

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