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大地震や災害を見据えた完全防災マニュアル『東京防災』はすごい!

大地震や災害を見据えた完全防災マニュアル『東京防災』はすごい!
VNM編集部 生活

大地震、水害、何が起こるかわからない!

2015年9月。
東日本大震災から4年半、関東大震災から92年が経ちました。

このタイミングで東京都が作成した『東京防災』という防災ブックが話題になっています。
9月1日から東京都の全戸に配布されていて、ようやく筆者の家にも届きました。

今回はこの『東京防災』がどんなものなのか、開封するところからご紹介していきたいと思います。

関連:震災への備えは大丈夫?水や食料品の備蓄は普段使いの延長で簡単
   災害時の連絡手段や集合場所、家族でちゃんと共有出来てますか?

『東京防災』、明らかになる衝撃の事実!

ということで、届いたままの状態で会社に持ってきました。
大地震や災害を見据えた完全防災マニュアル『東京防災』はすごい!

黄色い専用箱に大きく「東京防災」と書かれています。
中央に描かれているのはマスコットキャラクターの「防サイくん」。
東京防災・防サイくん
関連イベントにも登場するなど大活躍のようです。

あとで改めて触れますが、この『東京防災』、意図的なのかそうでないのかはわかりませんが、こうした「可愛さ」と災害の「怖さ」のギャップが余計に災害の恐ろしさを感じさせる作りになっています。

『東京防災』開封!

ここからいよいよ「開封の儀」です。
東京防災・開封の儀
箱を開けると、『東京防災』の冊子、オリジナル防災MAP、「ACTION東京防災ステッカー」、そして舛添都知事からのメッセージが入っています。

都知事からのメッセージの一文を引用します。

東京は、首都直下地震や台風などの自然災害に加え、
テロや大規模事故、感染症拡大などの様々な脅威に直面しております。

そうなんです。舛添都知事そんなこと明言しちゃうんです。
この『東京防災』、地震などの自然災害への備えだけをまとめたものではないんです。
もちろん、首都直下地震を中心にしてマニュアルやシミュレーションは書かれていますが、テロや武力攻撃、感染症などに対する対策も合わせて記されているのです。

こりゃ東京都、本気だ!

「使うため」に作られている!

本気といえば、国や自治体、「お役所」が作る冊子なんて正直あまり役に立たないよね、と思いがちですがこれはどうやら違います。
細かいところに手が行き届いていて、本気で「使うため」に作られているんだなと思わされます。

例えば、冊子には専用のビニールカバーがつけられるようになっています。
いざという時に水や埃から冊子を守るための、細かい工夫です。
東京防災・開封の儀

また、冊子と一緒に同梱されている「防災MAP」は各市区町村などのエリアごとに作り分けされていて、自分の住まいの最寄りの避難所はどこなのか、給水拠点はどこなのか、すぐに見ることが出来ます。
さらに、MAPの裏側は冊子のダイジェスト版ともいえる内容。

東京防災・防災MAP
冊子しか持っていない、MAPしか持っていないという場合でもちゃんと「使える」ように、どちらにも家族の情報を書き込む欄や情報収集や問い合わせが出来る連絡先一覧などが載せられています。

どこかに放っておいたり捨ててしまったりせずに、家の中のわかりやすく手に取りやすいところにしっかり保管しておくようにしましょう。

『東京防災』、冊子はどんな内容?

テーマは「今やろう。」

東京防災・今やろう。
前置きがすっかり長くなってしまいましたが、冊子の中身を見ていきましょう。
約350ページの大ボリュームです。

東京防災・分厚い
横から見るとこんなに分厚い。
ちょっとした教科書よりも厚みがあります。
こういう本って折り目をつけるのがもったいないんですが、表紙を守るよりも命を守るほうが大事!ということで、大胆に開いていきます。

序文に続いて見開きで現れるのが、
東京防災・今やろう見開き
「今やろう。」の大きな文字。

冊子の中やMAPの裏面など、さまざまなところに「今やろうマーク」がついています。
この冊子は、地震などの災害が「起きてから」も役立ちますが、「起きる前に備える」ことにも比重を置いています。
東京防災・10の防災アクション
中でも特に重要な「備え」については「10の防災アクション」としてまとめられています。

ちなみにその「10の防災アクション」とは、

・日常備蓄を始めよう
・非常用持ち出し袋を用意しよう
・大切なものをまとめておこう
・部屋の安全を確認しよう
・家具類の転倒防止をしよう
・耐震化チェックをしよう
・避難先を確認しよう
・家族会議を開こう
・災害情報サービスに登録しよう
・防火防災訓練に参加しよう

の10項目。

それぞれの詳細については冊子の中に書かれています。
少しでも備えは出来ていますか?
出来ることからすぐにアクションを起こしましょう。

地震発生から生活再建まで

メインコンテンツのひとつに「大震災シミュレーション」があります。
東京防災・シミュレーション
大地震が発生したその瞬間から、避難の方法、避難所生活での注意点、そして日常生活を取り戻すための第一歩を踏み出すところまで、イラストと文章で丁寧に解説されています。
東京防災・避難所生活の心得
「防サイくん」のところにも書きましたが、イラストの使われ方が絶妙です。
シンプルでちょっとユルくて可愛いイラストで、災害の恐怖が描かれています。
東京防災・日常生活に向けて
かなりシビアな内容も描かれていて、初読の際にはぐっとこみ上げる感情がありますが、それも含めて受け止めた上で「備える」ことが必要なのでしょう。

「もしもマニュアル」は便利なアイデア満載!

後半には「もしもマニュアル」として、災害時に役立つ「知恵」や「工夫」がまとめられています。
これがまた充実の内容。便利なアイデアが満載です。
東京防災・もしもマニュアル簡易ベッド

心肺蘇生法や止血の方法などにはじまり、消火器や消防ポンプの使い方、簡易トイレや簡易おむつ、さらには乾電池のサイズを変えたり(単3電池を単1電池として懐中電灯に使う、とか)ペットボトルを切って食器にしたり、子どもたちとの遊び方についてまでまとめられているのです。

東京防災・もしもマニュアル・子どもの遊び
「10の防災アクション」ほど緊急を要するものではないかもしれませんが、例えば時間があるときに、簡易トイレや食器など実際に作れるものは作ってみるなどしても良いのかもしれませんね。

東京都民ならずとも必携!

紹介した他にも、被災した外国人に話しかけられるような「非常時に使える英会話」や、生活支援制度の手続きについて、また『ジパング』や『沈黙の艦隊』などを手掛けた漫画家のかわぐちかいじさんが書き下ろした『TOKYO X DAY』も収録されています。

冒頭で紹介した通り、東京都が制作し、東京都の全戸に配布されていますが、冊子については東京都防災ホームページでも電子ブック版が公開されています。
全文の閲覧が可能になっていて(もちろんスマホ対応!)、同じブラウザから見る場合は続きから読んだり「しおり」を付けて自分に使い勝手の良い『東京防災』を作ることも出来ます。

東京防災(東京都防災ホームページ内)
http://www.bousai.metro.tokyo.jp/book/index.html

<追記>
さらに「もう一冊欲しい」といった都民の声や都外からの要望も多いということで、都では今後150円程度での販売も検討しているとのことです。
参考:都の「防災ブック」が人気 希望者などに販売へ(東京新聞・TOKYO Web)

次の大きな地震はいつやって来るかわかりません。
20年後かもしれないし、明日かもしれないし、5分後かもしれない。

いつか来る「その時」に備えて、出来ることから「今やろう。」です!

【Q】「10の防災アクション」に挙げられているうち、あなたが既に実践済みのものは?(複数回答可)

防災に関するアンケート
 対象条件:日本全国のモニターさん
 回答者数:1000人(20代・30代・40代・50代・60代各200人、調査日:2015/9/28)

「10の防災アクション」に挙げられているうち、あなたが既に実践済みのものは?

特に重要な備えとして挙げられた「10の防災アクション」について、皆さんがどれだけ実践済みであるかを伺いましたが、どの世代もおよそ半分が「どれも実践していない」という回答となりました。

全体的に若い世代の方たちのほうが備えの進んでいないことが伺えますが、全世代ともに「災害情報サービスへの登録」「防災訓練の参加」が特に低いことがわかります。

防災訓練に関しては、一人暮らしだったり、貴重な週末の時間を使って行われているため参加しにくかったりということもあるかもしれませんが、各自治体が発信しているメールマガジンや各種SNSアカウントなど、いざという時に情報が得られるサービスはたくさんあります。
忘れずに登録しておくようにしましょう!

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