生活の記事

葬儀費用、自分と家族では100万円以上の差!自分の葬儀には30万円未満が半数

葬儀費用、自分と家族では100万円以上の差!自分の葬儀には30万円未満が半数
VNM編集部 生活

「終活」という言葉が一般的になり、経済産業相が「ライフエンディング・ステージ」に関する提言を行うなど、ここ数年老後について考え、生前に葬儀や墓などを準備する人も増えてきました。
しかしその反面、「何をどう準備すべきかわからない」「実際はいくらかかるのか想像もつかない」といった戸惑いの声もよく聞きます。

そこで今回は、葬儀の事前準備に関する実態を調査すべく、アンケートを実施しました。

関連:雛人形を飾っていた7割以上が20代で結婚!?
   引越しに費用を掛けたくなかったら友人に頼んで自力でやってみよう!

自分の葬儀は不要!?あるいは必要最低限を希望する人が大半

葬儀に関する調査

対象条件:日本全国のモニターさん
回答者数:1000人(調査日:2015/11/7~2015/11/8)

【Q】もし自分に万が一のことがあったとき、どの程度の金額を葬儀にかけて欲しいですか?

もし自分に万が一のことがあったとき、どの程度の金額を葬儀にかけて欲しいですか?

「自分の葬儀にかけて欲しい金額」をいくつかの金額に分けて聞いたところ、最も額の少ない「30万円以内」という人が半数以上となりました。
次いで多かったのは31万〜50万円。
自分の葬儀には費用をかけないで良いと考える人が非常に多い傾向が見られました。

家族やごく親しい知人のみで葬儀をする「家族葬」という言葉が広まった影響もあってか、自分の葬儀はなるべく費用を抑えたごく小さなものをとイメージする人が多いようです。

親の葬儀は盛大に?

【Q】もし自分の親に万が一のことがあったとき、どの程度の金額を葬儀にかけたいと思いますか?

もし自分の親に万が一のことがあったとき、どの程度の金額を葬儀にかけたいと思いますか?

今度は「自分の親に万が一のことがあったとき」の葬儀にかけたい金額を聞いてみました。
すると、最も多かったのは自分のときと同じ「30万円以内」であったものの、その割合は約4割と少なくなりました。

一方で、「151万円以上」と考える人が約倍の人数となっています。
自分の葬儀の際とは異なり、親の際にはある程度の金額をかけて送ってあげたいと考える人も多く見られます。

自分はひっそりと、親は盛大に

それぞれ金額の理由を聞いてみたところ、自分も親も「葬儀はいらない」「なるべく簡素にしたい」とする声がある一方で、「自分の葬式は必要ないが、親はある程度のかたちで見送りたい」「自分の葬式ではあまり使わないでこじんまりとしてほしい。親の時はお金をかけて盛大に送り出したい」など、自分の際には費用はかけたて欲しくないが、親に対しては感謝の気持ちを込めてある程度の金額で送り出したいという理由が多く見られました。

・葬儀そのものはいらない(67歳・男性)
・正直言って、自分の葬式は必要ないが、親はある程度のかたちで見送りたい(47歳・男性)
・(自分の葬儀は)なるべく簡素にやりたい(78歳・男性)
・(自分については)遺されたものに迷惑をかけたくない。(親については)出来るだけのことはしてやりたい。(66歳・男性)
・親への感謝と自分への質素倹約(53歳・男性)
・自分の葬式ではあまり使わないでこじんまりとしてほしい。親の時はお金をかけて盛大に送り出したい。(31歳・女性)

また、自分の葬儀費用を抑えたい理由については「子供に迷惑をかけたくない」など、自分亡き後の家族への負担を心配する声が見受けられました。
それでは、実際にご自身で喪主や施主を務めた経験のある方の声としてはどうでしょうか。

【Q】ご自身で喪主、あるいは施主をつとめた事がありますか?

ご自身で喪主、あるいは施主をつとめた事がありますか?

【Q】喪主・施主の経験が「ある」方に伺います。実際の費用はいくら程度かかりましたか?

・300万円(67歳・男性)
・父・母ともに250万(52歳・男性)
・費用は50万ほどで互助会の積み立てが30万あり20万負担で、香典が100万で香典返しを25万ぐらいした(52歳・男性)
・100万円余り。(69歳・男性)

今回の調査では全体の20.0%の方が喪主や施主の経験がある方でした。
実際にかかった費用を聞くとその多くが「100万円以上」と答えており、今回の調査で多くの人が想定している金額とのギャップが非常にある結果となりました。
また、喪主・施主経験者のなかには香典である程度をまかなうことができたとする声もありました。

「香典」は故人への弔意とともに、昔から「相互扶助の精神」としての遺族への気持ちの表れでもあります。
参列者が多いとそれだけいただける香典が多くなりますが、「家族葬」など身内だけの葬儀の場合には少なくなりますので、「意外と持ち出しの金額が高くなってしまった」というケースもよくあるようです。

まとめ

葬儀会社各社の情報を見てみると、30万円以内で葬儀を収めようとすると、「直葬」という葬儀を行わずそのまま火葬するというスタイルか、ごく数人の家族での葬儀というスタイルになりそうです。何れにしても最低限、柩や骨壷は必要です。
また、お墓がなければその準備も必要になりますし、「海に散骨すれば」といっても、火葬後の遺骨をそのまま海に撒けるわけではなく専門業者の手が必要になり、そこでも費用はかかってきます。

人が亡くなると、その場で慌てて決めるには難しい決断を次々と迫られることになります。
その時に果たして何の知識も心構えもなしで、後悔のない決断ができるでしょうか。
だからこそ、「葬儀なんて」と思うくらい元気なうちに、事前にかかる費用を調べておき、あらかじめ家族と話しあっておくことが大切です。
たとえば「お金をかけずにシンプルに」という話し合いができていれば、家族は何の後ろめたさも迷いもなく、送ることができるはずです。

自分の葬儀は遺される家族のために、親の葬儀は最後の親孝行として、元気なうちに一度気軽に話しあってみてはいかがでしょうか。