衝撃の調査結果!20代・30代の半分は、親の「宗教」を知らない!?
突然ですが、親御さんはお元気ですか?定期的に連絡取ってますか?
筆者は、実家から離れてもう十何年経ちますが、久しぶりに親に会うと、老けたなぁと感じることがあります。
働いて必死に自分たちを育ててくれていた親も、もうおじいちゃんおばあちゃん。
あまり考えたくないことですが、いつか自分が「喪主」を務めて、親を見送るその時が来るのです。
元気なうちに、親がどんなふうに自分たちの人生を終えたいのか、話しておいたほうがいいのかなと感じます。
今回は、いつかやってくる「お見送り」のことを考えてみたいと思います。
20代~30代の(筆者と同世代の)皆さんに、親との「別れ方」について聞いてみました。
・・ところが!
思っていた以上に、私たちの世代は「何も知らない」ことがわかってきました!
これを機に、ちゃんと「備え」を確認しましょう!
意外と知らない家族のこと・・。
家族に関するアンケート
対象条件:日本全国の20代、30代のモニターさん
回答者数:500人(20代・30代、調査日:2016/1/25~26)
あれ、ウチってナニ教?半分が知らなかった!
まずは、自分の家の宗派や、葬儀の形式です。
仏教式、神道式、キリスト教式、無宗教など、信条は様々。
500人に聞いたところ、45.6%もの方が「親の宗教・宗派を知らない」と回答しました。
これは「最低限知っていること」かなと思っていたのですが、ちょっと意外な結果です。
ただ、日本では最も多いと思われる「仏教」も、幾つもの宗派に分かれているので、「なんとなく仏教だとは思うけど詳しくは・・・」という方も多いのかもしれません。
お経をあげてもらう菩提寺も確認しておかないと、いざという時に慌ててしまいます。
葬儀社をどこにするのかも、確認したり当たりをつけておいたりしたほうがいいかもしれませんね。
さまざまな形式で行われる葬儀、親はどんなものを望んでいる?
筆者の参列した葬儀に、音楽葬を行われた方がいらっしゃいました。
故人の好きだった曲を、お子さんが生演奏して見送るという形式でした。
とても印象に残っている葬儀です。
そうした独自性のある葬儀もある一方、「近親者だけで静かに見送って欲しい」という人もいるでしょう。
「こんな結婚式を挙げたい!」と思うのと同じように、「こんな葬式にして!」と思うものがあれば、それを尊重したいところです。
しかし、これについては約6割、58%の方が「知らない」と回答しています。
このあとの話題にも繋がりますが、しっかり「自分の葬式が出来るくらいは貯えておかねば」と考えている親御さんも少なくないはず。
雑談レベルででも、「理想の葬儀」について聞いてみると良いかもしれませんね。
通帳やハンコ、大事なモノはどこにしまってあるの!?
葬儀のスタイルに加えて、亡くなった場合には、最低限どこにどんな手続を取らなければならないかも、知っておく必要があります。
例えば役所への死亡届をはじめ、金融機関やクレジットカード、携帯電話会社への連絡など、色々と細かい事務手続きがあります。
銀行口座などはきちんと手続きを踏まないと、預金の引き出しが出来なくなることがあるので注意が必要です。
そんな時に必要となる通帳にハンコ、保険証券など大事なモノはどこに保管されているかご存じですか?
これも60%の方が「知らない」という結果になりました。
親を失った悲しみにくれながら家探し、というのも寂しいものです。
これもいざというときのために、確認するのは必要ではないでしょうか。
とはいえ、「ねえ、お父さんお母さんの通帳、どこにしまってあるの?」と変なタイミングで聞くと訝しまれてしまうので、そこはくれぐれもご注意を。
親だけでなく、きょうだいや自分自身、配偶者など家族一緒に「自分が遺す可能性があるもの」を整理する時間を作るのも良いかもしれませんね。
ちなみに、規模や形式などによっても大きく変化しますが、一般的な葬儀では50~200万円程度費用が掛かると言われています!
自分の「見送られ方」をイメージしつつ、遺された人たちが困らないように蓄えをしておくことも考えないといけないのかもしれないですね・・。
冠婚葬祭の時にしか会わないあの親戚の連絡先、知ってる?
筆者は、もう何年も前、自分の祖母の葬儀に集まった親戚を見て、全然知らない人がいっぱいいるなぁと思ったことがあります。
その時は学生だったので、「自分が喪主になったら」とは考えませんでしたが、今ならそれをもう少しリアルに考えることができます。
自分の親が亡くなったときに誰に連絡すればいいのか、名前と連絡先を、年に1度は確認しておくと、いざという時に困らなくて済みますね。
今回の調査で唯一「知っている」が過半数を超えたのがこれでした。
「よく連絡を取っている」という方が2割ほど、そして「連絡先を知ってはいる」という方が4割弱。
実は筆者は「連絡先は知らない」なのです。きょうだいに任せっぱなし・・。
今はケータイに入れておけばそれで済むんだから、ちゃんと確認しておかないとですよね。
先ほども少し触れましたが、近年は、こぢんまりとお金をかけずに葬儀をしたいという方が増えているそうです。
しかし、「近親者だけで葬儀をする=逝去の連絡を近親者以外にしない」ではありません。
亡くなって四十九日も終え、年末の喪中ハガキで遠い親戚に連絡をしたら、「お線香くらいあげにいきたかった」となるパターンもあります。
自分にとっては遠い親戚でも、親のことを可愛がってくれた人だったり、意外と深い繋がりがあったりすることがあるのです。
年末年始やお盆など実家に帰ったとき、親の昔話は少し面倒に感じてしまうこともありますが(笑)、この辺りの関係性も把握しておいたほうがよさそうですね。
いま親が亡くなったら、何をして良いか7割の人がわからない・・
最後の質問は、
「いま親が亡くなったら、葬儀社はどこに連絡すれば良いのか、役所などへの連絡はどんな手続きをいつすれば良いのか、流れややるべきことを把握できていますか?」
というもの。
不吉な話ですが、極端なことをいえば、今この記事を読んでいるその間に、ということが無くもないわけです。
そんな時、自分は何をどうしたら良いのか、ちゃんと把握できていますか?
500人に聞いた結果、「把握できていない」と回答した方が65%、約7割となりました。
これを多いと見るか少ないと見るかは難しいところですが、「経験したこと無いんだししょうがないじゃん!」とも思います。
それこそ葬儀社の方でもないかぎり、「慣れている」人なんてそうそういるわけではありません。
記事を遡ってグラフを見ていただくとわかるのですが、今回の調査では実は「なんとなく知っている」という回答をした方が、
およそ4分の1から5分の1いるのです。
たぶん、この方たちのように、なんとなく知っておけば大丈夫なんじゃないでしょうか?
当事者が把握すべきポイントをきっちり押さえておけば、その他の事務手続きや葬儀に関わることは、葬儀社が手助けしてくれます。
親族は、お通夜に来てくれた方の応対もしなければなりませんし、いろいろとバタバタして、ゆっくり悲しんでいる暇はなかなかありません。
葬儀社は、告別式のタイムスケジュール管理や、次にすべきことをフォローしてくれますので、信頼して相談しながら、しっかりと故人を見送りましょう。
だからこそ、宗派や葬儀社などは事前にちゃんと確認しておかないといけないわけですが!
お墓に入る、だけじゃない
お墓に入らなくても良い!?
先祖代々のお墓に入ることが決まっている人もいれば、まだお墓を持っていないという方もいるでしょう。
また、近年ではそもそも「お墓に入りたくない」という選択肢もあります。
実はそもそも、「遺骨はお墓に納めなくてはならない」といった法律などは無いのです。
そこで、「納骨」だけでなく「散骨」を望む方たちも少なくありません。
山や海など自然の中に散骨したり、宇宙にお骨の一部を打ち上げたり。「お墓に骨壷を納める」だけではなく、本人の遺志を尊重してあげることが出来るのです。
自宅で仏壇に納骨が出来る
そういった流れもあって、最近では「お墓を持たない」ことも徐々に一般化しつつあります。
かといって、散骨ではなく、きちんとどこかに納めて欲しい。
そうした願いを叶える形のひとつとして、「納骨できる仏壇」が、じわじわと人気を集めてきています。
お墓は購入するととても高額な上、定期的に訪れないと荒れてしまいます。
また、すでにお墓はあるけど、遠く離れた田舎で、なかなかお参りすることができないケースもあるでしょう。
自宅のお仏壇に納骨できれば、毎日供養をすることができます。
骨壷がぴったり収まるようにデザインされていて、日本の住宅事情に合わせたすっきりとしたサイズです。
お仏壇に向かって手を合わせれば、いつでも故人を感じることができるのは、新しい供養のカタチかもしれないですね。
家族の「別れ方」を事前に話し合うというのは、なかなか難しいことかもしれませんが、それもきっとオトナの大事な一歩。
「こんな葬儀にして欲しい」と親も思っていることがあるかもしれません。
あまり重く捉えず、まずは一度話してみると良いのではないでしょうか?
協力:自宅納骨仏壇グッドワン