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「結婚=コスパが悪い」って本当?結婚の良さを考えてみる

結婚=コスパが悪い?
VNM編集部 恋愛

国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、およそ20年後、2035年の生涯未婚率は男性が約30%、女性が約20%だと言われています。
「生涯未婚率」とは、50歳の時点での未婚率を表したもので、46~54歳の未婚率を平均して算出しています。
2035年の生涯未婚率ということは、現在20代後半~30代中盤くらいの人が、2035年になった時に男性の3人に1人、女性の5人に1人が未婚だろうと見込まれているということです。

こうした「結婚」にまつわる話題は、耐えることがありません。
アンケートサイト「ボイスノート」でも、2016年4月に結婚に関する大規模なアンケートを実施しました。

その中で、「結婚したくない/結婚したいと思わない」という人たちの声として、こんなものがありました。

  • 結婚してもメリットを感じられない
  • 一人のほうが落ち着く
  • 責任に耐えられない
  • コスパが悪い

このアンケートの結果は『資料JP』というサイトで公開されましたが、この「コスパが悪い」という声には大きな反響がありました。
「一人のほうが落ち着く」というのはまだわかるとして、結婚とは、コスパが悪い行動なのでしょうか?
結婚しても、何のメリットも得られないのでしょうか?

「結婚に関するアンケート」をご紹介しながら、「結婚」とは何なのか考えてみたいと思います。

1.未婚の半数以上は「結婚したい」と思っていない

まずは、アンケートの結果を見ていきましょう。

ボイスノートの会員、男女1000人を対象に行われたアンケートで、そのうち「未婚」であると回答した方は396人。
この方々に「将来、結婚したいか」を聞いたところ、以下のような結果となりました。

結婚に関するアンケート
 対象条件:日本全国のモニターさん
 回答者数:1000人(20代以下~60代以上各200人、調査日:2016年4/26~28)
将来、結婚したいですか?
※以下、画像は資料JPより

未婚の方のうち、56.1%もの方が「結婚したいとは思わない」と回答しています。

今回のアンケート結果を男女別・世代別に見てみると、その推計と一致するような結果が見えてきます。

まず未婚男性。
「20代以下」の64.5%、「30代」の59.6%が「結婚したいと思わない」と回答しています。

将来、結婚したいですか?(未婚男性)

女性についても、「20代以下」の43.8%、「30代」の51.1%が「結婚したいと思わない」と回答しています。

将来、結婚したいですか?(未婚女性)

確かにこのまま20年が過ぎると、推計されている生涯未婚率もあながち間違いではないと言えそうです。

ちなみにこの生涯未婚率、昭和60年代までは男女とも5%に届かないくらいの値だったのですが、平成に入り一気に上昇し、平成22年(2009年)の時点で男性は20%、女性は10%を超えています。

参考:生涯未婚率の推移(男女別)/内閣府男女共同参画局

ちょうど昭和から平成に移り変わる頃から、これまでとは違う新しい家族の在り方やライフスタイルが認められるようになっていきました。
その中で、これまで「結婚して当たり前」だった価値観に変化があったことも確かです。
アンケートの回答を見ていても、同じ「結婚したいと思わない」でも、「結婚したいけど諦めた」という方と「そもそも結婚しようと思っていない」方とがいることがわかります。

2.結婚の良さを考えてみる

「結婚しない」という選択肢を選ぶのは、自由です。
でも、「メリットがないから結婚しない」と考えているのであれば、ちょっと待ってください。
本当に結婚にはメリットは無いのでしょうか?コスパは悪いのでしょうか?

ここからは、2016年の夏に結婚したばかりの筆者が、実体験を元にしたりしなかったりしながら、結婚のメリット・デメリットを考えてみたいと思います。

(完全に「実体験を元にした」というとそれはそれで問題があるし、「実体験を元にしていない」のでは記事の価値が落ちるし、そのあたりはお察しください。)

お金は、結婚したほうがお得!?

まずはお金から考えてみましょう。

結論からいえば、結婚前と基本的な生活レベルを大きく変えない前提であれば、コスパは良くなると筆者は考えます。

家賃や光熱費といった固定費の部分は、それぞれ別に支払っていたものがひとつにまとまることで負担は小さくなります。
(例えば、それぞれ6万円で1Kの部屋に住んでいたのが、2人で、10万円1DKの部屋に住むようになれば、2万が抑えられることになります。)

これは、食費でも同様のことが言えます。

自炊をする時、一人用の食材を安く揃えるのは、けっこう大変です。
最近では量の少ない一人用のパックも取扱いが増えましたが、金額的には割高になっているのです。

二人分の食材を買うほうが、結果的に安く済ませることができるのです。
(半分のサイズのキャベツを買うよりも、一玉まるまる買ったほうが安いですよね)

もちろん、変わらず外食ばかりという方は、食費ばかりが膨らんでしまうことになりますが・・。

“普通に”生活をするぶんには、ひとり暮らしを続けるよりも結婚して2人で生活をしたほうがお得になる、すなわち「コスパは良くなる」と筆者は考えます。
ただ、「コスパが悪い」という意見は、こういうことを指して言っているのではないとも思います。それについては後述します。

時間の使い方は、大きく変わる

結婚することで大きく変わるのが、時間ではないでしょうか。
「一人の時間が一気に少なくなる」のです。
結婚前は、趣味に費やしていた時間、ボーッとしていた時間、適当に夜更かししていた時間があったかと思いますが、これらがぐっと減ります。

筆者は比較的趣味が多いほうで、本を読んだりテレビを見たり、飲みに行ったりお芝居を観たりと自由気ままに過ごしていましたが、結婚するとそうもいきません。
共働きなので、買い物に行ったり、一気に家事をしたり、そうしているうちに休みが終わってしまいます。
急な飲み会にもちょっと行きづらくなります。

結婚してすぐの頃には筆者も、「個性死んじゃう!」と何度思ったことか(今でもたまに思います)。
この先子どもが生まれたら、さらに自分の時間はなくなっちゃうかもなぁと思うこともあります。

でもそれは、「独身時代の尺度」のままでいるからであって、「家族が増える故の生活スタイルの変化」をどれだけ受け入れられるかということだと思います。
2人の時は2人で楽しめる時間になれば良いし、子どもが出来たら3人で楽しむ時間になれば良い。
これを受け入れられないと、「結婚=辛いこと」になってしまうのかもしれません。

「コスパ」の定義

実は、これはお金についてもいえることです。
飲み会に行けなかったり、お芝居が観れなかったりするのは、時間の制限もありますが、お金による制限も大きな要因の一つです。
2人で合計すれば負担は減っていますが、自由に使える「お小遣い」は減ることのほうが多いと思います。

結婚したいと思わない理由にあがった「コスパが悪い」という意見ですが、このことを指しているんじゃないかなと筆者は思いました。
独身でいれば、自分で稼いだ分は、好きなように使えます。
時間の制限もなく、自分の好きな時に好きなことができる。これが独身の最大のメリットです。

それが結婚をして生活が変わることによって、これまで出来たことができなくなる。
これを「コスパが悪い」と評したのではないでしょうか。

「味方がいる」心強さは何にも代えがたい。

結婚して、最も実感したのは、「味方がいる」ということです。
これまでも親や友人、恋人など味方は近くにはいましたが、それとは比べものにならないくらい強力な味方です。

確かに、「好きなように使う」ことを「コスパが良い」とするならば、そのとおりです。
でもそれだけじゃないんだなとようやく思い始めているのが最近の筆者です。

どんなに辛いことがあっても、味方がいてくれるというのは、何事にも代えがたい喜びです。
「コスパ」の定義を変えて、こうして「家庭」とか「家族」とかを見据えていけるようになることが、結婚というものなのかもしれません。
これが結婚する最大のメリットです。

結婚は数字だけじゃない

アンケートの結果を踏まえて数字の話をしていたのは序盤だけで、後半はだらだらと気持ちを吐露しているような記事になってしまいました。
でも、「いくら得だ」「このくらい損だ」という点だけでは語れないのが結婚なんだろうなと改めて思いました。

もちろん、結婚することで固定費がお得になるとか、ふるさと納税を使いこなして得をするとか、そういった方法はいくらでもあると思うので、それはまた別の機会に・・。

このご時世、「必ず結婚すべき!」というものでは決してありません。
当然、それぞれの考え方が尊重されて良いものです。

しかし、「コスパが・・」とか「メリットが感じられない・・」とかネガティブなことを勝手に考えて、結婚を諦める理由を探しているのであれば、それはとてももったいないことだなと筆者は思いますよ。

参考:結婚に関するアンケート~結婚しないのは、コスパが悪いから!?~