日焼け止めの必要性を考える!紫外線が肌に及ぼす影響とは!?

美容

近年は、夏に限らず春や冬にも「日焼け対策」をする必要があると言われています。そこで、ボイスノート会員の皆さんに日焼け対策をしているかについて調査を行ったところ、男性の約7割、女性の約3割が「日焼け止めをほとんど使わない」と回答しました。
 
果たして、日焼け止めは本当に必要性がないものなのでしょうか?
 
日焼けの原因が紫外線にあることはご存知の方も多いかと思いますが、その紫外線による肌への影響については、近年の研究でよりいっそう詳しくわかってきています。そもそも、日焼けするとどうなるのか?日焼け止めは必要性があるものなのか?どういった効果をもたらすのか?

わかっていそうでわかっていない日焼けや紫外線について、改めて見ていきたいと思います。

日焼け止めに必要性を感じない!?紫外線が肌に及ぼすダメージとは

日焼け止め、使っていますか?

日焼けに関するアンケート
 対象条件:日本全国の20代~60代のボイスノート会員
 回答者数:1365人 (調査日:2019/5/24~26)

日焼け止めは使っていますか?

はじめに、冒頭で触れた日焼け対策に関するアンケートの結果から見てみましょう。
 
最初の質問は、日焼け止めを使う頻度についてです。
「普段から使っている」と回答したのは男性は9.9%、女性は49.5%でした。女性は約半数の方が日焼け止めを普段から使っているのに対し、男性は1割に満たない割合でした。
「日差しが特に気になるときには使う」という方は男女とも22%ほど、「ほとんど使わない」と回答したのは女性は28.4%、男性は67.7%となりました。

続けて、この質問で「日差しが特に気になるときには使う」「ほとんど使わない」と回答した方に、「日焼け止めを普段から使っていない理由」を聞きました。

日焼け止めを使わない理由は?

男性で多かったのは、「日焼けして構わない」が46.3%、「日差しを受ける時間が短い」が24.2%。一方女性は、「日差しを受ける時間が短い」が31.4%で最も多くなり、次いで「日焼け止めが肌に悪そう」が28.4%と多くなりました。

また、「その他」と回答した方からは「面倒だから」「日焼け止めを使う必要性を感じることがない」といった声も挙がりました。

「ちょっと焼けた肌のほうがカッコいい」とか「面倒だ」という気持ちもわからなくもないですが、そうした理由で日焼け対策を講じないのはとても危険なのです。何がどう危険なのか、日焼けを引き起こす「紫外線」がどういったものなのかを調べてみましょう。

日焼け止めの必要性を考える前に、3種類の紫外線の違いを確認しよう

日焼けは漢字で「日」に「焼ける」と書きますが、太陽の眩しさに焼かれるというわけでではなく、太陽から発せられる「紫外線」によって引き起こされます。この紫外線、波長の違いによって大きく3種類に分けることができるのです。波長が長い順にA波・B波・C波の3種類に分類されます。

それぞれの特徴を知ることが日焼け止めの必要性を考える材料になります。まずは3種類の紫外線についてその違いを確認してみましょう。

日焼けの原因となる紫外線、B波

まずは、一旦A波を飛ばしてB波からご紹介します。
 
3つの紫外線でいえば「中くらい」の波長であるB波は強いエネルギーを持っています。屋外でB波を浴びることで、肌表面の細胞が傷つけられたり炎症を引き起こされたりするのです。このB波が、すなわちいわゆる「外で日差しを浴びると日焼けしちゃう」原因の紫外線

B波が厄介なのは、ただ肌をこんがり黒く日焼けさせるだけでなく、炎症を起こしてまるでヤケドをしたかのように肌が赤くなったり(サンバーンと呼びます)、シミやそばかすの原因となったりするところ。波長が短いため、肌の内部にまでは届かないのですが、浴びすぎるとこうした「日焼けの先」の被害を受けることになってしまいます。

家など建物の中にまでは届かないので、外出したときに浴びるということで「レジャー紫外線」とも呼ばれているそうです。

シワやたるみの原因、A波

続いてはA波。B波より長い波長の紫外線です。

A波を浴びてもB波のように肌の表面が真っ赤に日焼けするようなことはありませんが、肌表面ではなく、肌の奥まで入り込むのが特徴です。そのため、A波を浴びていると、肌の内部に悪影響が及んでしまいます。肌内部の「真皮層」と呼ばれるところまで到達し、コラーゲンやエラスチンを生み出す細胞などを傷つけてしまうのです。これにより、肌は弾力を失い、シワやたるみができてしまいます
B波を浴びて日焼けするのと違い、すぐに見た目に現れるものではないので、むしろより注意をしたほうが良いかもしれません。
 
もうひとつ困った特徴として、A波の波長の長さが挙げられます。A波はB波・C波に比べて長い波長を持つため、オゾン層や雲、さらには窓ガラスも通り抜け、人間の肌の中まで届いてしまうのです。屋内・屋外、さらに季節を問わずA波の影響を受ける可能性があるということなのです。
B波が「レジャー紫外線」と呼ばれるのに対し、A波は「生活紫外線」と呼ばれています

オゾン層の破壊によって降り注ぐC波

3種類の紫外線、ラストはC波。最も有害なのがこのC波です。

ですが、現在のところ、C波はオゾン層などに遮られて地表にまではほとんど届いていません。良かった!
オゾン層の破壊が進行すると直接C波も降り注ぐことになるので、C波についてはこれ以上環境汚染が進まないことを願うとしましょう。

となると、私たちに今対策が必要な紫外線は、A波とB波ということになります。

冒頭の「日焼け止めは使っているか」という質問で、「日差しが気になるときには使う」という方も男女ともに2割ほどいましたが、そういう時だけではなく、日常から意識したほうが良いというのはおわかりいただけたでしょうか?

日焼け止めの必要性を考えるのではなく、どれが適切な日焼け止めなのかを考えて使うことが重要なのです!

日焼け止めは必要!では、どんなものを選べば良いのか?

ここからは、どのようにして適切な日焼け止めを選べば良いのかを見ていきましょう。
日焼け止めを選ぶ基準となるのは、製品のパッケージに見える「SPF」とか「PA」といった数値です。これらがどういった意味を持つものなのか理解した上で、使うシチュエーションに合わせて日焼け止めを使い分けられるようになれば、あなたはもう「日焼け止めマスター」です!

SPFはレジャー紫外線対策に!

まずは「SPF」です。「SPF」は「Sun Protesction Factor」の略で、「レジャー紫外線」であるB波から肌をどのくらいの時間防ぐかという効果を表した数値です。
数値が大きいほど、肌が炎症を起こして赤くなる「サンバーン」の防止効果が高くなると言われています。

例えばSPF30の日焼け止めがあり、何も対策しない状態だと20分でサンバーンを起こしてしまう体質の方がそれを塗ったとすると、(あくまで単純計算ですが)30×20=600分間、防止することができるという計算になります。10分で日焼けしてしまう方ならば30×10=300分防止できる、ということです。

RPGにたとえるならば、完全に防ぐバリアではなく、防御力を上げる呪文のようなイメージ、というのがわかりやすいでしょうか。「アストロン」とかじゃなくて「スカラ」、的な(筆者はドラクエ派です)。

PAはA波から肌を守る効果を表している!

続いては「PA」。こちらは「Protection Grade of UVA」の略で、UVAすなわちA波をどれだけ防げるかを表したものです。

ただし、日焼け止めのパッケージを見るとわかるように、PAは数字ではなく「+」の数で効果の強さを示していて、「PA+」から「PA++++」までの4段階で表示されています
たとえるならば、「ヒャド」「ヒャダルコ」「ヒャダイン」「マヒャド」の4段階のようなものでしょうか(ドラクエ5までしかやってない派です)。

日焼け止めの使い分け、必要なのは夏の炎天下だけじゃない!

SPFとPAの意味がわかれば、どのように日焼け止めを使い分ければ良いのかも自ずと見えてきたのではないでしょうか?

外線の強い夏場のレジャーであれば、長時間防御力を上げてくれてA波からもしっかり肌を守ってくれる「SPF値もPA値も高い日焼け止め」を、ちょっとした買い物レベルであれば「SPF値が低めでPA値もそこそこ」のものを選べば良いということになります。

ひとつ注意すべきなのは、紫外線は年中降り注いでいるということ。「紫外線」や「日焼け」と聞くと「夏の晴れた空」をつい思い浮かべがちですが、太陽は年中顔を出しているんです。

日本において紫外線が高くなるのは3月から9月頃と言われています。この時点でそもそも紫外線が強いのは夏だけじゃないということがわかりますが、この時期を外れた10月から2月の間でもA波には注意が必要です。先ほど紹介した通り、A波は、くもりの日でも雲を突き抜けて降ってくるのです。強いものである必要はありませんが、しっかりと日焼け止めを使っておくのが良いでしょう。

つまり、季節や場所にかかわらず、普段から日焼け止めを使ったほうが良いということになります。
「日焼け止めが肌に悪そう」という声もあったように、過度に使いすぎてはかえって肌を痛めてしまう可能性もなくはないですが、適切に使っている分には問題ありません。「冬だから」とか「天気悪いから」とか油断することなく、適切な日焼け止めを忘れずに使うようにしましょう!
 
めざせ、「日焼け止めマスター」!