定期券をなくしてしまいました…
電車やバスで通勤・通学する人にとっての必需品といえば、定期券です。
定期券さえあれば財布やケータイを忘れてしまったとしても最悪どうにかなるくらい、定期券だけはちゃんと握りしめておくべきなんですが…
先日、うっかり紛失してしまいました。
しかも外出先で。
ということで、もしも定期券を紛失してしまったらどうすべきなのか、実録ドキュメントでお届けします。
悲しさを記事にぶつけます!
※2015年に公開された記事を再編集したものです。
iPhoneがちょっと古いですが、当時の写真をそのまま使っています。
関連:iPhoneやAndroidスマホを紛失しても必ず見つける方法!
Contents
定期券紛失事件・予兆
みなさんは定期券をどのように持ち歩いていますか?
パスケースに入れて?財布に入れて?
筆者の場合は、iPhoneケースに入れていました。
手帳型、というんでしょうか。前面を覆えるタイプです。
このカバーを開いたところにカードが2枚入るようになっていて、ここにPASMO定期券を入れていました。
(ちなみに手前に見えるもう1枚は「野郎ラーメン」のブタックカードです。頑張ってゲットしたので、これまで落ちてなくて良かったです。)
毎日使い続けているiPhoneケースは、ちょっと安物を買ったせいもあり、疲弊が見られたのは確かです。
そろそろケースを買い替えようかなともちょうど思っていた時期でした。
今になって思えば、PASMO定期券を入れていたポケットのところも少しゆるくなっていたような気もします。
「気がした」時点で、ちゃんと買い替えるなり対策を講じれば良かったんですが…。
定期券紛失事件・発生
ある日のことです。
午後イチから、六本木のとある会社に訪問の予定がありました。
日比谷線の改札を通ると、運賃がチャージ残高のギリギリでした。
「帰りはチャージしてから改札を通らなくちゃ」と思ったのは覚えています。
その日は雨。
激しくは無いものの、「ちゃんと降っている」レベルの雨です。
地上へ出て、一度屋根のあるスペースに入り、iPhoneのGoogleMAPアプリで訪問先を確認。
さほど遠くない、坂の途中のビルです。
傘を差し、六本木交差点から芋洗坂方面へ。
途中Twitterをちょっと覗いたりしながら、数分の距離を歩きました。
難なく目的地に到着。
約1時間後、打ち合わせ自体は無事に終了です。
訪問先を後にして「お昼何食べようかな…」などと思いながらふとiPhoneを開いた時に、異変に気が付きました。
あれ?PASMOなくない?
雨の中、六本木の道端で立ち尽くしてしまいました。
急いで軒下に入り、ポケットやカバンの中を探しますが、PASMOの姿はどこにも見当たりません。
この時の焦燥感とガッカリ感と言ったら、筆舌に尽くしがたいとはまさにこのことです。
念のため、駅から訪問先までに歩いたルートを探しながら戻りましたが、見つかりませんでした。
事件発生・改札の駅員さんに相談!
すっかりランチのことは忘れてしまった筆者は、六本木駅に戻るなり、とりあえず日比谷線の改札に向かいました。
道端に落ちてなかったんだから駅にあるに違いない!
改札の駅員さんに定期券を紛失したことを告げると、それがPASMO定期券なのか、定期の区間はどこなのかを聞かれました。
答えると、駅事務室に電話をし、該当する落し物が無いかを確認してくれました。
しかし、結果は「届いていない」とのこと。
ちょっと焦りの表情が出たのでしょう、筆者に向かって駅員さんは優しくアドバイスをくれました。
- 六本木駅は東京メトロの日比谷線と都営地下鉄の大江戸線が通っているので、東京メトロ側には無いということがわかっただけ。拾った人が大江戸線に届けている可能性もあるので、そちらも確認したほうが良い。
- 同様に、交番にも確認してみるべき。六本木交差点の反対側にあるので、もしかしたら既に届けられているかも。
- そのどちらにもなければ、万が一悪用されてしまう可能性もあるので、再発行手続きを事務室でしてください。
再発行。
そう、筆者が使っているPASMOや、SuicaなどのICカードの定期券は再発行をすることが出来るんだそうです。
お礼を言って、筆者は大江戸線の改札と、交番に向かいました。
・・・結果として、その数分後、筆者は駅事務室を訪れることになりました。
定期券を紛失したら再発行手続きを!
大江戸線の改札と交番を回った後に駅事務室に行くと、先ほど改札でアドバイスをくれた駅員さんがちょうど交代で窓口に立っていました。
「ああ、ダメでしたか…」と覚えていてくれた駅員さん。
「どちらにも無かったので、再発行手続きをお願いします」と筆者。
ということで、再発行手続きです。
再発行手続きをすれば、定期の有効期限はもちろんそのままで、さらに紛失したPASMOやSuicaなどにチャージしてある金額、オートチャージの設定などもそのまま戻ってくるのです。
名前、住所や定期券を購入した時に登録した電話番号を書類に記入し、身分証明をすれば、その時点で紛失したカードは使用不能になります。
例えば誰かがカードを拾って悪用しようとしていたとしても、その時点で無効となります。
※クレジットカード付きの場合は、クレジット会社にも連絡する必要があるそうです。お忘れなく!
無事に手続きを終えたわけですが、この手続きをした時点ですぐに再発行が出来るということではないとのこと。
<PASMO定期券の再発行について>
- 再発行の手続きをした翌日以降の14日間に、定期券を購入した鉄道事業者の定期券売り場で再発行することが出来る
- 再発行の際には、手続きをした時にもらえる「再発行整理票」と身分証明証、そして再発行手数料と新しいカードのデポジットとして計1,010円が必要となる
- 紛失したカードが見つかったら、それは使用不可能なので返却する。 その際、デポジットの500円は返却してもらえる
(「再発行整理票」はレシートのような紙。写真撮るの忘れてしまった…)
というわけで、紛失した当日は久しぶりに切符を券売機で現金で購入して帰ることになりました。
PASMOを紛失した直後だけに、切符もどこかに落としてしまうんじゃないかと気が気じゃない数十分間…。
無事に再発行!ただし…
翌朝、いつもより少し早く家を出て、最寄り駅の改札へ。
「再発行整理票」を見せながら再発行して欲しい旨を告げると、1枚書類に記入して手数料を支払うだけですぐに再発行が出来ました!
紛失したPASMOは確か2~3年使い続けていたので、新しいキレイなPASMOが手に入ったのはそれはそれでちょっとうれしい気もしました。
(「再」の字がキレイなPASMOに印字されています)
ここで注意点がひとつ。
たまたま筆者の最寄り駅は再発行が出来る駅だったのですが、鉄道事業者によってはいくつかの駅にある「定期券売り場」でしか再発行が出来ないものもあるそうです。
そういった「定期券売り場」は営業時間が決まっているので、仕事などの都合次第では、紛失した翌日にすぐに再発行ということが難しいこともあるかもしれません。
その間の現金払いでの運賃、発行手数料と定期の残り日数やチャージされている額などを計算して、割に合わないようであれば、再発行ではなく新規で作り直すというのも手かもしれません。
紛失した時には慌ててしまうかもしれませんが、そのあたりを落ち着いて計算してみるのも大事かと思います。
交番にも一応行っておくべき
流れ上一旦飛ばしましたが、交番にも行きました。
行った時点で、その交番を含め近隣の交番に落し物として届いていないか管轄の警察署に問合せをしてくれるので、行って確認はしてみるのをおすすめします。
ただ、その後「遺失物届」を出すか聞かれるのですが、再発行をするつもりであれば正直出さなくても良いかなと思います。
というのも、もし届を出した(紛失した)当日に紛失したカードが警察署に届いたとしても、遺失物届の登録やカードとの照合に数日は掛かってしまうんだそうです。
それを考えると、一刻も早く再発行手続きを駅でするほうを優先すべきかなと思います。
ただ、時間に余裕があるならば、念のため届を出しておくのも良いかもしれません。
カードが手元に戻ってくれば、デポジットを受け取ることができるからです。
たかが500円と考えるか、されど500円と考えるか。
どちらにせよ、チャージした金額などを考えれば、遺失物届は後回しでも良いのではないでしょうか。
まとめ・紛失した時こそ落ち着いて!
ということで、まとめです。
PASMOやSuicaなどのICカード定期券を紛失してしまったら、
- 紛失したと思われるエリアの駅や交番に確認(心当たりがあれば探す)
- 届いていない場合は、早めに駅事務室で再発行手続きをして紛失したカードを使えなくする(悪用防止)
- クレジットカード機能付きの場合はクレジットカード会社にも連絡
- 翌日以降に、定期券を購入した鉄道事業者の改札または「定期券売り場」で手数料を払って再発行
もちろん、まずは紛失しないことがイチバンです。
いつも使っているパスケースが壊れていないかなどは定期的に確認したほうが良いと思います。
筆者もまさか、iPhoneケースからPASMOだけ抜け落ちるとは思わなかったですから。
しかも、六本木とはいえ、ほんの数百メートルの間で…。
いやー、参りました。
でも、こうして記事のネタになったから良いかな…(貪欲)
参考:PASMOの紛失(PASMO)
各種手続き・再発行(Suica)
【Q】紛失してしまった経験のあるものを選んでください(複数回答可)
紛失に関するアンケート
調査期間:2015年9月17日
対象条件:ボイスノート会員のうち、下記に挙げたものを紛失した経験のある方
サンプル数:222人(1000人中)
その222名の皆さんが何を紛失したのか、がこのグラフです。
最も多かったのは「運転免許証」で33.3%、続いてが筆者と同じ「定期券」で31.1%、「特急券」が23.9%となりました。
7割以上の方が「紛失したことがない」という答えだったんですが、思っていた以上に皆さんしっかりされているんですね(超失礼)!
もっと「仲間」がいるのかと思っていましたが、我々は少数派なんですね…。
もちろん、紛失したほうが良いかしないほうが良いかといえば、もちろん紛失せずに済むほうが絶対に良いですから、紛失経験のある方は「もうなくさない」ように、経験のない方は「今後もなくさない」ように、くれぐれも注意しましょう!