【7月10日はウルトラマンの日!】見た目が好きなウルトラヒーローランキング!

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7月10日は「ウルトラマンの日」です。
『ウルトラマン』の第1話放送日が1966年の7月17日なのですが、その1週間前である7月10日に、ウルトラマンや怪獣、科学特捜隊などが登場したイベントの模様が、公開録画中継の形で放送されました。
これが、ウルトラマンがテレビに初めて登場した瞬間だったことから、7月10日が「ウルトラマンの日」に制定されました。

今でこそ巨大ヒーローが巨大怪獣と戦う特撮作品やそのジャンルが当たり前になっていますが、そういうものがほとんど無かった当時の世の中にウルトラマンのようなヒーローが登場した時の衝撃は相当なものだったのではないかと想像します。

最近では、エヴァンゲリオンなどの監督で知られる庵野秀明氏総監修の映画『シン・ウルトラマン』が絶賛公開中であったり、7月9日からは新TVシリーズ『ウルトラマンデッカー』の放送が開始するなど、誕生から56年経つ今も輝き続ける“光の巨人”ですが、今回はそんなウルトラマンについてアンケートを実施しました。

ウルトラシリーズ作品が好きな方に、「デザインがカッコイイ」「美しい」など見た目が好きなウルトラマンを選んでもらいましたので、人気を集めた上位のヒーローをランキング形式で紹介していきます。

是非チェックしてみてください。

『ウルトラヒーロー』に関するアンケート
調査期間:2022年6月30日~7月5日
調査機関:ボイスノートマガジン(自社調査)
調査対象:事前調査で、ウルトラシリーズ作品が「好き」「どちらかといえば好き」と回答したボイスノート会員
有効回答数:390
調査方法:インターネット調査
質問内容:“見た目”が最も好き(カッコイイ、美を感じる、など)なヒーローを一体選んでください。
選択肢選定方法:『円谷ステーション』公式サイトでウルトラヒーローとして紹介されているキャラクター54体+新作映画『シン・ウルトラマン』登場のウルトラマン1体
有効回答者:390人(30代以下・40代・50代・60代・70代以上 各78名)

※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。

各年代『ウルトラマン』と『ウルトラセブン』が二強!

30代以下、40代、50代、60代、70代以上の5つの年代に分けて集計したところ、各年代のベスト5はこのようになりました。

30代以下・40代・70代以上では『ウルトラマン』が、50代・60代では『ウルトラセブン』が1位でした。
『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』が放送されていたのは1966~1968年なので、リアルタイムでは視聴していない世代でも人気は高いようです。
初期のウルトラヒーロー二人がトップ2をほぼ独占する結果となりました。

続いて、各年代の回答を合わせて集計した、総合でのベスト5を紹介します。

全年代総合第1位は「ウルトラマン」! 100票

第1位は初代ウルトラヒーローの「ウルトラマン」でした。
先述のとおり「ウルトラセブン」とはトップを争う形となりましたが、やはり初代の人気は強かったようです。

「ウルトラマン」は、1966年7月17日に放送開始した、TBS・円谷プロダクション制作の特撮TVドラマ『ウルトラマン』に登場する巨大ヒーローです。
『ウルトラマン』は同年の1月から半年間放送されていた『ウルトラQ』に続く「空想特撮シリーズ」として制作・放送され、40%近い平均視聴率だったと言われています。

「ウルトラマン」をデザインしたのは、彫刻家の成田亨氏です。
脚本の金城哲夫氏に「これまでにないヒーローの形を」と依頼された成田氏は、純粋化という「秩序」のもとに構築し「ウルトラマン」をデザインしたそうです。
『真実と正義と美の巨人』と名付けられた、成田氏による「ウルトラマン」の絵には、「ウルトラマン」トレードマークといえるカラータイマーは存在していません。
(カラータイマーは、まだカラーテレビが完全に普及したわけではない時代のTV番組がゆえの、さまざまな大人の事情により付けられたそうです)

口元は、弥勒菩薩の口元をモチーフにデザインされました。
この口元のデザインは、後のウルトラヒーローにほぼ変わらないまま継承されていきます。

全年代総合第2位は「ウルトラセブン」! 78票

第2位は「ウルトラセブン」でした。
1位の「ウルトラマン」には及びませんでしたが、こちらも非常に高い人気がありました。

「ウルトラセブン」は、『ウルトラマン』に続く形でTBS・円谷プロダクションが制作、1967年10月1日から放送された特撮TVドラマ『ウルトラセブン』に登場する巨大ヒーローです。
子供向けとして制作された『ウルトラマン』に対し、『ウルトラセブン』は大人にも見てもらえるようにとSF色やストーリー性を強くして制作されました。

「ウルトラセブン」も、成田亨氏によるデザインです。
構想の段階では「ウルトラマン」と違い、ロボットのような形から始まり、甲冑を着たような形などを経て最終的に、現在の「ウルトラセブン」のデザインとなりました。
そのデザイン画にも、カラータイマーはありません。

ちなみに、「ウルトラセブン」は「ウルトラマンセブン」ではありません(「マン」は付きません)。

全年代総合第3位は「ウルトラマンタロウ」! 19票

第3位は「ウルトラマンタロウ」でした。
1位・2位とは大きく差が開きましたが、40代以降の人気が比較的高かったです。

「ウルトラマンタロウ」は、TBS・円谷プロダクションが制作、1973年4月6日から放送された特撮TVドラマ『ウルトラマンタロウ』に登場する巨大ヒーローです。

デザインは美術監督・デザイナーの井口昭彦氏です。
「ウルトラセブン」を踏襲したデザインとなっており、前作の『ウルトラマンA』に登場して好評だった「ウルトラの父」の大きな角も取り入れられています。
ちなみに、「ウルトラマンタロウ」と「ウルトラの父」は実の親子です(その他のウルトラ兄弟と「ウルトラの父」は実の親子ではありません)。

全年代総合第4位は「ウルトラマンティガ」! 16票

第4位は「ウルトラマンティガ」でした。
「ウルトラマンティガ」は、毎日放送・円谷プロダクションが制作、1996年9月7日から放送された特撮TVドラマ『ウルトラマンティガ』に登場する巨大ヒーローです。
『ウルトラマンティガ』は前作『ウルトラマン80』からは16年ぶり、初代の『ウルトラマン』初放送からは30年というタイミングで制作・放送されました。
平成・令和ウルトラシリーズの初代ウルトラマンと言えます。

「ウルトラマンティガ」のデザインは、キャラクターデザイナーの丸山浩氏が手掛けました。
赤・銀だけでなく、青や紫などが追加されたカラーリングであったり、凹凸のあるフォルムだったりなど、それまでのウルトラヒーローとは一線を画すデザインとなっています。
このデザインが、後に続く平成・令和シリーズのウルトラヒーローにも踏襲されていきます。

全年代総合第5位は「ウルトラマン(シン・ウルトラマン)」! 15票

第5位は「ウルトラマン(シン・ウルトラマン)」でした。
ここからは「ウルトラマン(シン・ウルトラマン)」は便宜上「シン・ウルトラマン」と表記します。

「シン・ウルトラマン」は、円谷プロダクション・東宝・カラー制作、2022年5月13日から公開されている特撮映画『シン・ウルトラマン』に登場する巨大ヒーローです。
公開開始から2ヶ月ほど経つ2022年7月7日現在も絶賛公開中です。

「シン・ウルトラマン」は、スーツアクターが演じるその他のウルトラヒーローとは違い、CGで表現されていますが、そのデザインは成田亨氏による最初の「ウルトラマン」のデザインやその意図を、TV的な大人の事情を加味することなく忠実に再現することを目指してデザインされています。
そのため、カラータイマーやスーツアクターのための除き穴(目の黒く見える部分)、ファスナーを隠すための“背ビレ”部分もなく、とてもシンプルな造形となっています。

ツルっとしてスラっとしたスタイルの「シン・ウルトラマン」に対して、ネット上では「美しい」など肯定的なものと「気持ち悪い」など否定的なものと両方の意見が見られます。
ウルトラヒーローは光の国M78星雲から来た“宇宙人”ですので、宇宙人が気持ち悪いものだとするのであれば、「気持ち悪い」という感想もむしろ肯定的と言えるのかもしれません。

ちなみに、「シン・ウルトラマン」もM78星雲出身かどうかは謎です。
また、ここでは便宜上「シン・ウルトラマン」と表記していますが、作中でこのヒーローの名称・呼称に「シン」は付きません。


6位以下はこのようになりました。


【6位】
ウルトラマンレオ 14票

【7位】
ウルトラマンA(エース) 12票
ゾフィー 12票

【8位】
ウルトラマンレジェンド 11票

【9位】
ウルトラマンデッカー 8票
ウルトラの父 8票
ウルトラマンヒカリ 8票

まとめ

いかがでしたか?

今回は、7月10日のウルトラマンの日にちなんで、ウルトラヒーローについて調査しました。

赤・銀を基調としたシンプルな昭和シリーズ、カラフルで武器や技なども多彩な平成・令和シリーズ、その他特番やアニメ、映画作品などウルトラシリーズ作品はたくさんあり、きっとこれからも作り続けられ、それに登場するヒーローも生み出されていくことでしょう。

新作のヒーローが愛されながらも初期のヒーローも世代問わず愛されるウルトラヒーローは、親子二世代どころか三世代、もしかしたら四世代で応援できる、日本が世界に誇れるヒーローですね。

皆さんの好きなウルトラヒーローはランクインしましたか?

編集部員Mみんなが平和に暮らせますように